最近、週4日ワクチンの接種会場で働いています。あまりに人手が足りないと聞き、交通の便も良かったので引き受けました。感染のリスクが高い仕事ですが、時給はそんなに高くないです。優先的にワクチンが打てるわけでもありません。先日初めて献血をしたのも、この仕事でコロナになったらと思うと、少しは人のためになって死のうと思ったからです。冗談です。やる事は受付、検温、呼出、誘導、事務処理などですが、毎日1300人くらいの人がやって来ます。よくやるね？と言われるでしょうが、誰かがやらなきゃいけない仕事。私じゃなくても、なんて思いません。
お医者さんは変人が多いと聞きますが、あまり私はそう感じた事がありませんでした。私はお医者さん、看護師さんと一緒にカーテンで仕切られたブースに入り、接種する方の書類の事務処理を。必要な記入の確認、打った日付を書いたりワクチンのシールを貼ったり。接種自体30秒もかからず、患者さんを待たせないように、接種の終わりと同時には本人に返せるように仕上げる必要があるので手早く、ほぼ無心で働いています。時間が経つのがあっという間です。
一緒にブースに入るお医者さんは何度か変わったりするので、色んなお医者さん、看護師さんが見れてすごく楽しいです。今のところどの人にも共通してたのは、『特別愛想は良くない』という事でしたw
独り言とか言ってひとりで笑ったり、面白いと思った事を自分で発信して笑ったりはするんですけど、人のふざけた話で素直に笑うとかはなくて、あくまで自分が主って感じで。それがなんか独特で面白いです。
「パソコンでカルテとか見て、1時間に何人か、ゆったり接種するのかと思ってました〜」と言う、若いお医者さん。
「君さ、マスク外して。ふーん。残業したけど、まぁ…飲みに行く時間には間に合ったよw一緒に行く？時間ある？」と言う、見た目が若くチャラっとしたお医者さん*1
「あなた、さっきから説明してますけど、指示をしてもらえます？医者同士で相談してって言われても困るんですけど…？？」と現場責任者に言って、謝らせるお医者さん*2
「はー、ぼく筋肉注射苦手なんだよね〜、普段子供しか見ないしさ〜」と言い、でっぷりと椅子に座り、自分で立ち上がって注射の用意すらしないお医者さん。
「緊張する人もいるからたまにギャグとか言うけど、スルーして大丈夫だからね」と言う、登山帰りのような私服のお医者さん。
接種のブースにくる人はもう予診を終えている方たちなので、カルテを見たら投げてよこすお医者さんもいれば、カルテなんて見ないお医者さんもいて、まーーーーー個性的。本当に面白い。
あと看護師さんの対応慣れが、当たり前なのでしょうが本当にすごいなと。尊敬の念しかありません。本当にすごい。医者は接客サービス業じゃないしーという言葉はよく聞きますが、お医者さんがあまり冷たい印象にならないのは看護師さんのケアがあるからっていうのもあるんだな…と見ていてしみじみ思った。
自分より若いお医者さんが注射打ってるのを見て、『すごいな、私はほんと出来損ないだな』と思ったりも勿論しますが、なんか、好きな職場です。10時間休憩なしですが、頑張って働きます。たまには人の役に立つ実感がちゃんとある仕事をするのも良いなと思いました。*3
