なんでも良しとしとくれよ。

そういうことです。

3.11

手紙を書くのは久しぶりだね。

私は30歳になりました。

病院に通いながらも、なんて事ない、元気にしています。

去年の今日と、今年の今日、世の中も私も特に変わりはなかったよ。

仕事も変わらず、恋も変わらず、私は私のままでしたが、最近、そうも言っていられない様子になってきました。

どこか生き急いでいて、ずっと同じでは居られないという気持ちが大きいのです。

ゆったり動いているように見えていた時間が正確に流れていたことに、みんなが気付いて慌て出しているから余計に。

そういう所は10年前と変わっていないのかもしれないね。

今ある幸せがどれだけ尊いことか。噛みしめながらまた生きていくよ。

私はまだ実家に住んでいるから、いつでも会いにきてください。

春は学校沿いを歩いてお花見ができるよ。

夏はたくさんカエルに会える。

秋は夕立が多くて、冬は星がよく見えるの。

大好きなあなたへ。

またね。

 

 

 

毎年手紙を書いていました。

出す宛がないまま溜まっていってしまったので、たまには、人目に触れるところでも良いのかもしれないと思い。それだけです。