たくさんの芸人さんが実況しているこのゲームなのですが、お笑いとゲームが好きな方たちにオススメされ、私はセブンbyセブンの宮平享奈緒さんがプレイしているものを追って見ました。(現時点では完結していません)
2年前に発売されたゲームで、2038年のアメリカ・デトロイトが舞台。人型アンドロイドが街にあふれており家事や仕事をこなしている世界で、次第にアンドロイドたちに自我が芽生えていく。犯罪を追うコナー、社会に革命を起こそうとするマーカス、女の子を連れて逃亡するカーラ、3人のアンドロイドを操作してそれぞれのシナリオを進めて、世界の行く末を見届けるようなゲームです。
とにかくビジュアルが美しくて映画を見ているよう。髪や皮膚の質感、マスカラのついたまつげ、肩に積もる雪、芸術品の数々など細かい部分がリアルで引き込まれる。
シナリオを進める上でのチェックポイントや選択肢が膨大な数あって、選んだ行動や発言で物語が変わるゲームなのですが、チャプターが終わるごとに自分の選択を振り返る事ができます。ゲームをプレイした人間の何%がその選択肢を選んだのかも分かるのが楽しい。
アンドロイドを動かしていても、操作している宮平さんは人間なわけで、人間がアンドロイドとして人間や世界と向き合うとなると、『アンドロイドとして心を持たないこと』『宮平さんの考え方や気持ちを出すこと』のどちらも選べるわけです。そのどちらを選ぶ?というゲームなので、自分だったら選ばないものを選ぶんだなーとか、この人に対してこの発言をするのかーとか、そういう部分を見ているのも楽しいです。
選んだものがそのまま展開に直結するもの*1と、そうではないもの*2がありますし、選んだものが自分が思ってたニュアンスと違うという事も。これ以上自由度を広げるとゲームが複雑になりすぎる、みたいなラインがあるのでしょう。
アンドロイドは揃って精悍な顔つきをしていて、男性はみんな短髪。肩までかかるくらい長髪の金髪男、みたいなアンドロイドが居ないのは、あくまでもアンドロイドは人間の奴隷だからそういう個性は要りませんって事なのかなぁ。性的なお店もあって、女性は色んな髪型の子がいたのにな。私は最近推しがロボットだったという話を書いたので、アンドロイドも生身の人間のように見てました。
私が宮平さんについて知っているのは、ネタと、ごくたまに見る伊藤さんのDead by Daylightの実況から感じる人柄、くらいでした。*3あとは誕生日が2日違い、身長と血液型が一緒、というウィキ情報くらい。ボードゲームパーティーでお見かけした時はにこにこ楽しそうだった。
おすすめしてくださった方曰く「享奈緒さんは普通の人間だったら絶対選ばないようなことをする」との事だったのですが、私は結構、重要な局面で選択が宮平さんとかぶる事が多々。
私にとっては、結局このキャラクターはどうして欲しいの?全然気持ち分からないんですけど…みたいな事もちょこちょこあって、私ってサイコパスなのかしら…と不安になったのでした。
宮平さんは声が低く控えめで、リアクションも派手ではないのであっという間にのめり込んでしまいました。近頃女性ファンが増えているという話は聞いていたのですが、見ていて理由はなんとなくわかりました。
本当に、宮平さんが作った映画を見ている感じ。落ち着いて見ていられて楽しかったな、2周目もやると良いなぁ。