なんでも良しとしとくれよ。

そういうことです。

3/7

椎名林檎さんのライブを見に仙台に行ってきました。が、この記事ではライブのことには触れません。その他の記録です。

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最寄り駅の電車の本数が少なく、新幹線への乗り継ぎで1時間暇。お金をおろし、ライブのために望遠鏡を買い、飲み物とワッフルを買って新幹線に乗った。ワッフルにたっぷりの粉がついていて、ぽろぽろこぼしてしまった。反省。車内でずっと椎名さんの曲を聴きテンションをあげた。2時間もかからず仙台に到着。想像の5倍くらい都会…!ホテルに行き、大きい荷物だけ預けて神社巡り開始。

・仙臺大神宮(せんだいだいじんぐう)

街中にひっそりとある小さな神社で、伊勢の神様が祀られているそう。縁結びの神さまにおまいりして、書置きの御朱印をいただいた後水みくじを楽しんだ。健康でいられるなら良し!

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・櫻岡大神宮(さくらがおかだいじんぐう)

私は徒歩で行ったけれど、地下鉄の大町西公園駅のすぐそばで、公園も神社もすごくいい雰囲気。おまいりして、種類が選べる御朱印に悩む。明日だったら直書きしてもらえたなぁと思いつつ、通常の御朱印を書置きでいただいた。御朱印帳がこれまた可愛いのなんの。今使っているものがまだ半分にも満たないので購入しなかったけど…また行きたいな。桜の形のおみくじを引いて、電車に乗り次の神社へ。

・二柱神社(ふたはしらじんじゃ)

イザナミノミコトとイザナギノミコトを祀っている神社。縁結びスポットとして有名みたいです。おまいりして、そばに置いてあったノートに願い事を書いた。数量限定の切り絵御朱印と、通常御朱印と、この後お参りする石留神社の御朱印をいただく。ここの神社はテーブルに紙とペンが置いてあって、先にその紙を記入して渡す形でお願いするらしいのだけど、結局書き方が分からず。御朱印の種類が多いのもちょっと考えものな気がした。直書きなので思いのほか時間がかかって、ホテルのチェックインに30分くらい遅れそうだったので急ぎ足で駅へ。

・石留神社(いしどめじんしゃ)

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乙女駅へ向かう途中にあるほんとうに小さな神社で、扉に錠がかかっていてお賽銭を投げられなかったけれど、おまいり。

翌日も合わせると5社の神社を巡ってお参りをしたけれど、全部「北海道の祖父が早く元気になって、また祖母と暮らせますように」という願い事だけにした。どんな神様でもいいから、叶えて欲しいと思ったからそれだけをお願いした。

 

ホテルにチェックインして一息。古いホテルで部屋は狭いけれど、すごく落ち着いた。ぼーっとして、足をほぐして、支度をしてホテルを出る。

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利休で牛タン。ホテルがサービス券をくれたので渡したら、これの他にサラダと牛タン入り卵焼き、薄切りスモーク牛タンをサービスしてくれて、満腹〜!どこの牛タンを調べても必ずネギたっぷりのスープがついていてあまり乗り気じゃなかったのだけど、食べてみたら美味しかったー。ネギ全然辛くない、嫌な臭みがない。気付いたら時間がなくて、慌ててライブ会場へ。

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仙台サンプラザホール、よい会場だった。3階最後列でも、あまり遠さを感じず。持って行った望遠鏡は上手く使えなかったw

終演後人に流されて仙台駅まで歩くも、足が限界で一駅だけ電車に乗り、マックとファミマに寄ってホテルへ戻る。夜にマックをテイクアウトして1人で食べながら、肌着姿でお風呂にお湯をためるなんて、まあない経験なのでテンションが上がる。ひとり暮らしの人はこのくらい自由なんだなと思うと、すごく羨ましい気持ちと、怖い気持ちになった。デザートにヨーグルトを食べて、水分補給しながらお風呂に入り、きっちりとスキンケアと明日の準備を済ませたら気が抜けて、気絶するように眠った。

あけましてさんがにち

あけましておめでとうございます。大晦日あたりには更新するはずが、時間に追われ、書くことも浮かばず無理でした。去年のことは、またいずれ。

31日。友人宅で晩御飯を食べ、23時過ぎに地元の神社へ行き年越しをしました。

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私は正直、年越しの仕方にこだわりがないのですが…友人は一人暮らしでクリスマスにコロナにかかり、一緒に過ごせなかったのもあり。(私は仕事でした)おみくじはかなり良かった。後厄&方位よけをするべき年なので、厄除のおまもりを買い、あまりの寒さに震えながら帰宅。

1日。ちょっとゆったり。昨日の暴飲暴食により人生で一番胃が死んでいたので割と大人しくしてました。夕方に弟が帰郷し、ぽつぽつ話しながらお酒を入れ、いとこの家に行ってお年玉配布。あげたお年玉はまさかのケースティファイのスマホケースに変わりました。中学生が持つものじゃない気がするけど、まあ…あげた金をどうしようが勝手かと思い直す。弟の変顔で死ぬほど笑った。

2日。弟の運転で、いとこ達と佐野厄除け大師へ。列に並び始めてから参拝が終わるまで2時間かかりました。話盛ってませんよ。本当に。屋台で買ったチーズハットグ、からあげを頬張りつつ寒さに耐える。こんだけ耐えたんで神様マジで頼むよ。今年も家族みんな健康に幸せに暮らせますように。おみくじはまずまず。昨日買ってしまったなぁと思いつつ、厄除け方位よけの根付けを買っておいた。書き置きのみでしたが御朱印もいただきました。ハッサンさんから噂に聞いていたものを発見して帰り際に買った。みかんアメ。死ぬほど甘かった。

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しまむらに寄ってファイバーヒートの裏起毛を買い足し、たまたま見かけたシャンブルにも入ったら、かなり良い母への誕生日プレゼントを見つけて即決。渡すのが楽しみ。夜は座王を見てけらけら笑っていた。小物顔って言葉のセンスすごい。堂前さんの『赤はかま小物顔』の口に出したくなる感じもすごい。

3日。昨日突然連絡が来て、職場の同僚とランチすることに。同僚と言ってもたまにしか会えない女性なので、いろんな話に花が咲く。主に恋愛話できゃっきゃして、話が楽しすぎて味を忘れました。美味しかった気がする。母を連れてきたいな。

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普段職場でもあまり会えない、でも私を知っている人とプライベートで会って話をすると、本当に良いなぁと思った。同じ友達や家族に囲まれてずっと生きているので、ものすごく恵まれていると思う反面あまり良くないなとたまに思う。もっといろんな人に出会っていろんな人を知りたい。

デザートを食べに初めていちごの里へ行ったのですが、カフェが行列。いちご狩りも満員、お土産用のいちご売り場も空っぽでした。すごい人気だなぁ。ウマを撫でて立ち去りました。お土産屋さんにサインがたくさん!

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デニーズに寄ってデザートをご馳走になって解散。たらふく食べているなぁ。

最近母の胃の調子が悪く、健診で胃の再検査になり紹介状を貰っていたので、どうか悪い病気ではありませんようにとドキドキしている。私が料理を作る時はなるべく胃に優しいものを考えねば。がんばろう。

血液検査、のはなし

血液検査を1年ぶりにして、結果をもらってきた。お医者さんに言われたことを、ちゃんと忘れないように書き留めておく。一般的な血液検査は特に変わらず正常だった。

一緒にしてもらったホルモンの検査結果があまり良くなく。LH(黄体化ホルモン)が高値、TSH(甲状腺刺激ホルモン)が低値でした。私は多嚢胞性卵巣で、検査日の頃を考えるとLHが高いのは何となく分かる(でも基準値は超えている)けれど、TSHが低いのはよろしくないとのこと。関係するFT4という項目が正常値なので、バセドウ病とか橋本病という訳ではないけれど、一応、推定不可という結果になるそう。数値だけで軽く調べたら、潜在性甲状腺中毒症という状態らしい。

甲状腺機能低下症ってものに近いのかもしれません。症状は一般的に無気力、疲労感、むくみ、寒がり、体重増加、動作緩慢、記憶力低下、便秘などがあるそうな。当てはまるの全部じゃん!w

ひどい眩暈や耳鳴りがあった前後で血液検査したので、ストレスは関係するのかと聞いたら、ストレスはまた違う項目で見るらしい。ふーむ。。

耳鼻科できっちり検査して何でもなかったので耳はなんでもないのでしょうし、本当にストレスが溜まってる自覚のあった時だったので、それが表に出ただけなのだと思う。引き続き漢方薬で様子見ですが、この調子だと排卵できて生理が来ても、甲状腺が悪くなるんじゃとビクビクしている。

 

で。

ホルモンに関係するものは23時〜2時に出るので、とにかくその時間寝てください。

とのこと。逆にいうとその時間さえ寝てれば短い睡眠でも大丈夫だから!と。「数字は嘘つかないですからね、この時間寝てないでしょう」とズバリ言われました。ほぎゃあ。

人より何倍もストレスで月経が乱れやすい体質なので、とにかくストレスを抱えず発散してください。

とのこと。意識はしてますが、このストレス社会…どうしたものかと。ストレスを全く抱えない生活はないと思うので、また自分の物事に対する見方を改めなければいけない気がします。犬も亡くなり、仕事もそろそろなくなるのが分かっていて、特に今夢中になっているものもないので、とにかく虚しくなって帰宅しました。

以前までお笑いを見たりゲームしたりもしてましたが、与えられて見ているものって自分の中に積もっていくので、それとはまた違ったタイプの発散法を試してみるのも良いかもしれません。ここにわざわざ書かないような悩みも勿論あるし、誰にも言えないことも生きていけば多少は増えていくわけで、そういうものを抱え込まず上手に外に出してく方法も考える必要があるのだと思います。運動とか、そっち系な気がする。頭を空っぽにする感じのもの。本当の意味で、もう少し自分を労ろう。

 

自分の体や人生の事を考えたらいっぱいいっぱいで、それどころじゃないなとほぼ恋人も作らず拒み生きていましたが、この調子で体が老いていくのであれば私はずっと不調なわけで、考え方を改めないかぎり私は一生ひとりで生きていき、子どもを産み家庭を持つことなど遠い夢なのかもしれません。それを夢に生きていたわけではありませんが。

自分を幸せにできるのも、大切にできるのも自分だけ。それはパートナーがいても同じなのかもしれません。ただ幸せな瞬間を好きな人たちと分かち合える時の喜びは一応知っているので、結局私はどうしたいんだろうとうとうとしていたらこんな時間です。急に詩的になってしまった。

さっ、23時をすぎました、せめて今日はお医者さんの言うことを聞いて、ちゃんと眠ります。

幼心

寝ようとしていました。昨日のブログをさらっと読み返していたら、『明日はもっとまともなことを書きます』と書いていて、このまま更新せず寝たら嘘つきになっちゃうじゃないの、と思い書き始めています。

 

三連休の最終日だった今日は家から出ないと決めてディアマン作りにいそしんでいました。数ヶ月前にフードプロセッサーを手に入れたので、作ってみようかなと。驚くほどの時短でした。生地を作る時間だけで言えば、10分もかかりませんでした。すごい。以前チーズケーキを作ってみた時は上手くいかなかったので、とりあえずお菓子作りに関しては色んな味のクッキーを作りたい時とか、粉類をふるいたい時、スコーンもうまくいったので、粘度のない生地を作る時に使おうかな。

 

ルナの49日が過ぎ、ネックレスをおろしました。チェーンが華奢なので私の馬鹿力で切れてしまうんじゃとドキドキしながら身につけています。思いの外ペットロスになっていないのは、たっぷり愛して、看取って、たっぷり悲しんだからだと思います。ルナには本当に救われていたんだなと改めて思う瞬間がポツポツとある。私はちゃんと大切に出来てただろうか。

 

ツイッターで『付き合ってるわけじゃないけど、誰にも取られたくない異性っていない?その子が自分以外と話してるの見たら寂しくなったり、誰かと付き合ってるの想像したら悲しくなる人。』というつぶやきを見かけて、デジャヴのような物を感じたのですが、しばらく前に言われた言葉だと思い出しました。「誰かと付き合ってますか?付き合ってる想像したら悲しいんです」と言われ、はて?と思ったのですが、こういう事なのだろうなとしっくり来ました。その気持ちが私の人生には介入してこないだろうと思うと何も感じなかったのですが、おそらくそれで間違ってなかったのでしょう。

 

最近毎日仕事のことばかり考えてるので、休みの日くらい別のことを考えようかなと思い2日間過ごしたのですが、多分、考えることをやめた方が心も体も休まると連休の最終日、寝る前の今気づきましたw何も考えたくないので寝ます。

いい接客ってなにさ

しばらく前、駅付近でお祭りがありました。仕事終わりの夜、駅からキッチンカーがたくさん並ぶ市役所の駐車場まで歩いて行きました。何年も前からインスタをフォローしているキッチンカーのお店が出店していて、やっと食べられる!と楽しみにしていたのです。私は免許も車も持っていません。自力でいける距離に来ることがないお店なので嬉しく、力を振り絞って行ったのですが、接客が、思っていた感じと違って、シュンと落ち込んで終わりました。うまく書けませんが、すごく蔑ろにされた感じ、というか。

帰宅してから食べた料理の味は美味しくて、少し複雑でした。料理屋さんなのだから、料理が美味しければなんの問題もないのでしょうし、何年もずっと存在を知りながら足を運ぶことはなかった私が、勝手に良い接客を期待し、それを得られなかったからと怒るのはおかしな話だと思います。実際怒ってはいません、ただ悲しかっただけで、SNSから得ている印象なんて、なんのアテにもならないというのももちろん分かっている事です。一昔前にRさんがブログに書いていた文章で、「はて?」と思ったファン心理みたいなものがたしかあったのですが、それに似たようなものを体感して、あ〜なるへそね〜、と。文章を読んで理解するという事と体験を重ねて理解するという事、圧倒的に前者の方が私は多い人生だったので不思議な感覚でした。

 

しばらくたくさんのキッチンカーのそばをウロウロしていて、なんとなく、この街が栄えない理由が分かるような気がしました。他所から来たような格好で1人歩く私、常連客や顔見知りではない私が、いくらメニューを見ていても「いらっしゃいませ」を言われることはありません。店主や店員は私のそばでずっと顔見知りや身内と楽しそうに話しており、せっかくのお祭り、楽しそうなのを邪魔するのもな、とそっと離れてばかりでした。

今日歯医者に行った時も思ったのですが、私はもっと、客や患者として人と対する時、自分の要望みたいなものをしっかりもたないとダメだなぁと。差し歯を作ってもらおうか、持ってる物を入れてもらおうか、相談する間も無く持っている物を入れられて、あれまーと。作ってもらう!と決めて最初からそう言えばやってくれたのでしょう。気付いたらはめられて終わりました。

 

たった1人だったり、5人だったり、30人だったり、人数はバラバラですが、毎日必ず誰かが来てくれているこのブログ、たまには書こうと思ったらこんな話でした。なんか、すいません。明日はもっとまともなこと書きます。

秋を越える

まともに日々を記録するのは久しぶりな気がします。ギュウギュウに詰め込んだ仕事をこなす日々で、日勤と夜勤をこなし、しっかり体調を崩しました。食事を取ると胃や胸が気持ち悪くなってふわふわめまいがするのです。常に血圧が低いせいなのか、血が足りないのか、その頃から飲み始めた鉄分サプリが合わなかったのか、理由は分からないので、とりあえずサプリはやめ、一年半ぶりに血液検査をしてきました。結果はまだですが、求められるままに夜勤に入るのはもうやめようと決めて、今月はあまりやらないことに。お給料は減るけど、時間に少しゆとりが出るなと思いブログを書いています。最近はじめて尽くしなので、その記録を。

 

先日はじめて浅草に行きました。初日はレイクタウンで買い物して、浅草に泊まって2日目に観光。御朱印をいただいたり、おいしいものを食べたり、ちょろちょろ出来ました。雷門って大きいんだな〜、知らなかったです。

 

はじめて高いネックレスを買いました。元々、月(ルナ)モチーフの物が欲しいなと思っていて、たまたま目にとまったものが12000円。衝動買いにしては高いなと思いつつ、えいやと決めたのですが、ふと隣のショーケースを見るとk10やk18が並んでおり、そっちに目移り。同じモチーフ、どうせ買うならシルバーをコーティングした物より、値が張っても長く美しさを保てる物の方がいいなと思い、はじめてk10のネックレスを買いました。正直、私の身の丈には合いません。*1ただなんとなく、ルナが亡くなってからお守り代わりのようなものを身につけたいなと思っていたので、この機に。ルナに買ったわけではないけど、なんとなく49日までお骨のそばに置いておこうと決めて、まだ身につけていない。勿体無くて開けられないという気持ちもあり。より身の丈に合わないですが、いつかヴァンドーム青山のキャトルネックレスを手にしてみたいものです。あらゆるブランドから出ている一粒ダイヤネックレスの中で、ずば抜けて美しいと思っています。

 

はじめてネイルサロンに行きました。若いネーちゃんにキャッキャと爪をいじくられるのかなと思いドキドキしながら行ったのですが、私より少し目上のお姉さんで、落ち着いていて、すごく優しくて、施術もまったく痛くなく。自分でもたまにジェルネイルをするのですが、その数百倍美しい仕上がりに胸がホワホワ。下処理が大切なんだなぁ。爪を整えてもらっただけでも綺麗で、やっぱりプロはすごいんだな、と興奮。私は毎日水仕事もしますし、仕事で長時間手袋をつけるので、もって3週間くらいだと思います。ケアをしっかり頑張ろう。

 

今日はじめてショートヘアになりました。私は長い髪の方が似合いますが、切ってみたら案外おかしくなく、ほっ。まだ誰のリアクションももらっていないので、他人から見て似合っているかは分かりません。ちょっともっさりしている気がして、一月後にまた予約を入れました。もっと切ろうかなとも考えています。今回20cmくらい切ったので、かなりヘアケアは楽になると思います。忙しさと心のしんどさにかまけてすっかり運動をサボっていたので、体型がぶよぶよになった今、出来る限り美意識を上げ、時間を作って、また運動のやる気を取り戻そうという魂胆です。

 

それを妨げるようにカボチャにハマっています。カボチャスイーツが美味しすぎて、自分でもカボチャスコーンをつくるくらい。旅行、買い物、ネイルにヘアカットと贅を尽くした文章の後にこんなことを書くと嘘くさいですが、カボチャがそばにあれば今の私は幸せかもしれません。愛は要りません。カボチャください。

*1:身の丈に合うかは、もし壊れたり無くしたりした時、ためらいなく同じものを買えるかどうかで測っている

犬の記録 余談

亡くなるしばらく前、私は仕事に遅刻した。いつも通り、就業1時間前には到着する電車に乗り、時間になるまでドンキホーテを見ていた。腕時計を見たら5分前だったので職場に戻ると、ミーティングが始まっており混乱。腕時計が突然10分もズレていたようで、5分遅刻してしまった。職場に来て荷物を置いていった私を見ていた人達も居たので、来てるはずなのにいない、どこかで倒れているのかと話していたらしい。*1その後文字盤を直してみると動き出したので、ほっとして使い続けていた。ルナが亡くなった日に、秒針だけが先に進まず、その場で震えるように動き、動かなくなった。この腕時計は、双子座(私の星座)とスコティッシュテリア(ルナの犬種)がモチーフになっている珍しい特別な時計だった。ルナが居なくなった日にパタっと止まってしまった時計に、なんだかしんみりした。

 

亡くなってから、珍しく母がクリーニングに行ったら、レシートを見た店員さんが驚いていた。何かと思うと、レシートくじでお米が当選したらしい。500店舗あるお店で2000人だけ当たるそうで、キャンペーンが始まったばかりなので店員さんがビックリしたらしい。次は私がくじ引きで当たりを引いて、色とサイズを選べるタイツを3つ貰った。考えてみると、いつもルナにご飯をあげていたのは母で、ルナは私がタイツや靴下を履く姿を喜んでいたり、昔は靴下をかじって振り回すのが大好きだった。(私がタイツや靴下を履く=外に出る。ということは散歩に行ける!と分かっていたので喜んでいた)特に母はくじ運というものと無縁なので、もしかしたら天国から感謝してくれてるのかもね〜と話した。

 

ルナは従姉妹が産まれみんながバタバタしていた時にひっそりと産まれていた子だったので、誕生日があまりハッキリと定まっていなかった。おそらく9月20日産まれで、そのくらいの日に毎年ケーキをあげていた。今年15歳を迎えて亡くなり、火葬は友人に教えてもらった『しおん』という斎場にお願いした。しおんは、漢字で書くと紫苑。9月20日の誕生花で、花言葉は「追憶」「君を忘れない」「遠方の人を思う」と書いてあった。誕生花は国によっても様々らしいけれど、偶然ですごいな〜と思った。

 

いつかルナが死んだら、特に生きてる理由はないなと私はずっと思っていた。大好きな人たちがたくさんいても、私は特別に必要とされているわけではない。育てなければいけない子供もいない。ここに居る理由も、頑張って生きる理由もないと思っていた。ルナが衰弱して亡くなっていく姿を見て、なんて甘い考え方だったんだろうと痛感した。

手紙を書いていた時、緊急でお世話になった病院の先生から電話がかかってきた。「かかりつけの先生から亡くなったと聞いて、どんな最後だったかなと気がかりで…」とのことだった。亡くなった時はこんな感じで、みんなにも無事に会えたし、一緒に眠ったり、看取ることが出来たと伝えたら「ああ、それは、話を聞いた感じだと、彼女自身がタイミングを決めた感じだね。今だな、って。もうOKだなって、自分の中で決めていったんだと思う」と先生が言った。私が話しながら泣いているのは、伝わっていたと思う。「でも、命は消えてしまって肉体は朽ちてしまっても、魂は残るから。あなたたちが愛した時間とかかけた言葉は、彼女の養分になって生きていて、亡くなった事によって今度はその、かけたものたちがゆっくりあなたたちの生きる糧になるから、だから、大丈夫だよ」と先生は言っていた。私は会ったことのない先生なのに、心にしみた言葉だった。最後かかりつけのお医者さんに診てもらっていた時「何度も手術して、そのたびに復活してきましたもんね、本当に頑張って…」とぽつりと先生が言ったのも印象的だった。私たちの一方的な『生きててほしい』という願いに応えて、何度痛い事、怖い事を乗り越えてきたことか。本当に申し訳なくて、一緒にいてくれたことがありがたくて、幸せだったのに、事自分が生きるのに対しては逃げ腰なのだから、私はろくでなしなのだと思った。せっせと日々をこなしているだけの自分が情けなくて、でも落ち込む暇があるならとにかく働いたり、考えたり、動かないとともがいていたらあっという間に日が経ってしまい、ああ嫌だな、忘れてしまったらどうしよう、ルナのことを書き留めておきたい、と慌てて書き切った。ルナが寝たきりになったあたりで、ハッサンさんがDMをくれたのが、本当に嬉しかった。どうか看取ってほしいという言葉。先生たちもそうだけれど、言葉をくれる人はありがたくて、旅行や仕事を断る後押しになってくれた。どうもありがとうございました。ここを読んでいるかはさておきw

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本当は書きたくなかった。でも、鮮明に覚えていたい。10年後も30年後も昨日のことのようにルナを思い出せるように書いた。人の人生には稀に、目線が上がる瞬間がある。私にとって、今回がそれだった気がする。ほんの少しだけど、ほんの少しで、私のような人間には十分だと思った。ルナありがとう。

*1:理由を話したらルルルさんらしいねーはははと笑われたのだった…