なんでも良しとしとくれよ。

そういうことです。

水を浴びる象、のはなし

お湯が出なくなりました。業者さんに見てもらったところ、灯油タンクの部品が壊れ、水と灯油が混ざった状態でボイラーに繋がっていた様子。「今日はお湯を使わないでください」と言い業者さんは去って行きました。

茶碗洗いは湯を沸かして水と合わせればなんとか汚れが落ちますが、人間は沸騰した湯を頭や体にかける訳にはいきません。心を決め、水を浴びることにしました。

冷えは女性の大敵です。サウナは好きですが、水風呂は入れません。サウナ後すぐ水風呂に入る人とかを見かけますが、正気か?死ぬのでは?と思っています。ただ、夏なのでぬるめの水が出てくるのだろうと思っていました。

ナメていました。我が家は地下水を汲み上げて使っており、水道水などとは比べ物にならないくらい冷たい事を思い出す。頭に水をかけた後、「はい?」と言ったくらい冷たい!!「うわあああああ!!!!!!」と喝を入れながらシャンプーをして、リンスは割愛。アウトバストリートメントでなんとかなります。体をなんとか洗ったは良いものの、水が冷たすぎてなかなか洗い落とせず。タオルを水で濡らして拭くように落としていくと幾分マシなことに気付きました。こんな事気付きたくなかったわ!

 

思い返すと、実家暮らしでも様々なことに耐え生活してきたなと気付きました。水の汲み上げポンプが壊れた時は、ポンプを掘り出すためにスコップで地面に穴を掘り、生活に必要な水は近所の祖父母の家からもらって運び、ペットボトルやバケツに汲んだ水で生活をしました。水が出るだけマシだなと思いますし、こんな生活で不満が溜まらず、置かれた状況で色々工夫しながら生活ができるのですから、お金がない人や風変わりな人と結婚してもやっていけるかもしれないな、と変な自信が少し湧きました。気が狂ったのか。

 

震えながら体を拭いていたら、鏡に映っていた後ろ姿は象でした。コンタクトを外し忘れていたので、数年ぶりに自分の体をお風呂でしっかり見た気がします。象じゃん、色も形も。と思いました。余計に震えました。

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窓を開けっぱなしておいた自室が暖かく、ほっと一息。水浴び記念にブログでも書こう、とこれを書いていて気付きました。目の前に祖父母の家があるのだから、お風呂借りればよかった。おそらく、象の方が頭が良いと思います。すいません。

サッパリしたので映画見てきます。じゃあな!