週刊少年ジャンプで連載されている漫画。
既巻13巻、作者は吾峠呼世晴先生。
こう見ると、晴れた世界を呼ぶ、ってすごい名前。呼ばれた世界は晴れていた、でも素敵。まあそれは置いといて…。
ざっくりとあらすじ。大正時代のお話。
作品の主人公は炭売りの少年、竈門炭治郎。
いつものように街に炭を売りに行き、日が暮れる。
山の自宅に帰ろうとする炭治郎を見かけ、鬼の出没を心配した男性が、家に泊まるよう勧める。
鬼なんて存在しない。そう思いながら、彼はきっと寂しいのだと、炭治郎は男性の家に泊まることに。
夜が明け自宅に帰ると、母親とまだ幼い兄弟たちが、昨晩現れた鬼によって惨殺されていた。
鬼に傷つけられたことによって鬼の血を引いてしまった妹の禰豆子(ねずこ)*1と共に、人を食う鬼を退治し、禰豆子を人間に戻す方法を求める旅に出る。
話としてはこんな感じ。
この1話で、あ、これはまずい、絶対面白くて好きになるやつだな、と気付いてしまいました。5巻くらい出たあたりで、ちゃんと続きそうだな、と安心してコミックを買いだした。
世界観が完全に確立しているのです。漂う空気が違って、その空気が私は好きだった。
キャラクター一人一人の個性もハッキリしている。臆病、怖いもの知らず、冷静…みんなにちゃんと『愛おしさ』がある。
それは表情や行動だけではなく、独特なセリフ、言葉遊びからも来ている。
拾い画像で申し訳ないですが。
1話からこのセリフ…なんだこの漫画!となってしまい。
会話での笑い要素も散りばめられている。
やっぱり言葉が好き。もしかしたら過剰に思う人もいるかも知れない。
私は、対話として好きだなぁと思ったり、漫画だからこれくらい良いよねと思う事が多い。わりとその辺りは緩く見ているのもあり、西尾維新とかもヘーキ。
戦うたびに実力がきちんと突き付けられていて、炭治郎は鍛錬を怠らずひたむきに強くなっていく。
その実直な姿勢は、もしこの物語の主人公が炭治郎じゃなかったとしても物凄く好きになったキャラクターだなぁと思うくらいです。
鬼が鬼になった理由が明かされる時もあり。
戦いの物語であり、人間ドラマでもあります。
人の心の動きをすごく大切にしている様に感じる。
人が変わる瞬間、それは人が人にかけられた言葉で自覚するだけではなく、自分の行動の意味を問うた時や、炭治郎の様に否応なく環境が変化した時など、人によって様々ですが
そういう所をきちんと丁寧に描いていて、必要なものを取りこぼしたりもしていない、でも過剰ではない加減が私には丁度良くて、好きなのです。
好みがあるけれど、絵は受け入れやすかった。
鬼の形態は気持ち悪い。化け物なので当たり前ですけれど。
初めて見た時はちょっとヒイッて思うかも知れませんが、慣れというか…うん、慣れだな。
アニメ化が決まっているようなので、漫画読むのが億劫だなぁという方は是非アニメからでも入ってみてほしい…!と思う漫画です。
以下はジャンプ最新号まで読んだ人のネタバレあり感想…。というか雑記。
冨岡さんの目に光が入ったシーンめっちゃ好きだった。泣きそうになってしまった。
そばの早食い対決も、おはぎが好き?のやりとりも、ホワホワ。。。
戦いが続いた後にホワホワタイム入るの、嬉しいな。物語が動く様なのも嬉しいなぁ。
アニメ化で作者さんに負担がかかり過ぎて長期休載みたいなことにならないことを祈る…
漫画に関しては、読んでる側の気持ちを汲むとかそういうの要らなくて
作った人が決めたように描いて終わらせてほしい、読者はそれを飲み込もうよ、と思うタイプで*2
展開に非難が多いと、文句があるなら読まなければ?という、かなり冷めた目線で見てしまう私ですが
この作品はそういう声が多くない様な気がする。私自身があまりサーチしないからかなぁ。。。
無事に最後まで描ききってもらえますように…と祈っているのでした。