なんでも良しとしとくれよ。

そういうことです。

梅雨の後

庭の草むしりをしている。去年は梅雨の後に草むしりをした。ああ、土がぐずぐずになる前に、わんさか伸びた葉が濡れて重くなる前に、あらかたやっておけば良かったと後悔したのを私は覚えていた。

暑くなるのが早い気がするのは私だけでしょうか。夜は梅雨の匂いがする空気に包まれているのに、昼はかんかんに晴れている。名前を調べもしない花たちを球根ごとむしり取って、私はこの花を去年もある程度刈ったことを思い出した。それでも今年咲いていたのだから、慈悲の心で残した一部の花たちが繁殖したのだろうかと考えていた。

プランターで育てて上手くいかず、仕方なく庭に植えた大葉は種が飛んでいった様子で、あちらこちらから伸びて、こんなに増えても食べきれないよというくらいになってしまった。根本から手で引きちぎった時、どうして育たないんだろうと試行錯誤していた過去の自分が頭の中をよぎっていた。大きく育ってくれたのに、自分勝手だ。嫌な思いをするのは花や草たちなのに、自分の痛みにばかり目を向ける。自分のそういうところが、嫌いだ。自分のことは好きだけれど、同じくらい嫌いだとこの歳になって気付きました。自分のことを好きじゃない人間なんて、誰も好きになってくれないよ。人のことよりまず自分。色んなものを奪って人生は成り立ってる。ひたむきに生きよう。