なんでも良しとしとくれよ。

そういうことです。

潜熱

あまり両想いというものにならないし

異性と出会っても、深く知っていくと、ああこの人じゃないんだな、と思う事が多くて

そもそも人間は生まれる時も死ぬ時もひとりだしな、そばに人間がいるいないはあるけど、呼吸してるの自分だし、とか思ったりもしていた。

どんな立場に立たされていても、血を分けた人間が居ても居なくても、自分の存在は自分でしかない、とも思うし

たくさんの人間と交わってできた今の自分は自分だけのものじゃないとも思う。

たかがちょっとした感覚の差で『この人じゃないんだな』なんて、甘えてるにも程があって

それなりにしか生きてない分際で高望みにも程があるし、100%あう価値観の人間なんて存在しないし

妥協というと少し言葉が違うけど、違うことを容認しあう努力が大切だし、昔は愛した男に文句があっても女は慎ましく黙って付いていったものだしとか、勿論考える。

 

わたしは男の人を好きにはなれるけど

感情で好きになっても頭で好きにはあまりなれない。

なんか好き、の気持ちで好きになる。だいたいいつも。

要するに、心を動かされる人に恋をする。

恋した人に心を動かされる、という順番ではないというか。

理由が明白ではないから急激に冷める事がある。

この人のこういうところが好き、というものも、覆されたら簡単にあーあと思う。

が、あーあ、で終わる。俗に言う減点方式ではない。

恋愛なんてエゴのぶつけ合いで、減点方式なんてとってたら、プラスな行動や時間を重ねたが故の情で点数がチャージされないと、そんなものあっさり終わってしまう。

決定的に無理な面がみえたり言葉がないと終わりにならない。

多分言葉にできないだけで好きになる人には共通点がある。

 

一人で生きていける人、なのです。

私が居ようが居まいが、何も変わらず生きていく人が好きで

私と出会う前から生きてた人なんだから、私が居なくたって生きていけるんだよな、と思うし

私が居なくなっても傷つかない、人間なんて結局はひとりー、みたいな顔して生きてる人

 

そういう人に、めちゃくちゃに惹かれる。

なんせ、私が逆だから。

出会っちゃったら、うおーこの人好き好きーってなるし

その人のことを思うと知らないこともやってみるし、興味が湧く。

居なくなったら立ち直れないし、何でもない言葉にズタボロに傷つく。

まあ、最後に恋愛したのいつやねんって話なので

これはずいぶん古い自分の話なのだけど。

 

 

 

なんでこんな話してるって、何年か前に、なんか好きだなーと思っていた異性がいて

先日ふと、話をしていたら、汗の匂いがして

その匂いが、ん?なんか…変…と。

なんかしっくりこない匂いをしているのです。香水ではない、体の香り。

やっぱり、縁のない人だなーと*1しみじみ思って、少し自分の恋愛観を考えていた。

考えたところで、好きになる人は好きになっちゃうし、もうどーにでもなぁれってスタンスに移行するんだよなぁきっと。

恋愛とそれ以外の線引きを、世の女子を見習ってハッキリとしたたかに出来るようになりたい。

 

 

 

それ以前に、男なんて、寄って来ませんけどね!!!おわり!!!!!!ねよ。

*1:相手は結婚している

独り言

まあ独り言を独り言という題名で書くのをそろそろやめねばとも思うのですけれども、独り言は独り言だなーとも思う。

ブログ自体独り言なんですけどね、人の事を見たり接したりして、それを通して自分の事を書いて整理していると、やはり独り言とは言えず。

 

 

 

人は変わらないと最近よく聞く。

その度に、んなわけあるかい、と思う。変わらないものなんて存在しない。

そう言ってしまう気持ちはわかるけど。

自分の働きかけで相手が変わらないのであれば、相手にとって変わるきっかけがあなたじゃないという事。なのだと思います。

誰とか関係ない!変わる人は変わる!と思う人も勿論いるであろうが…そりゃ関係なく変わる人は変わりますよ。

変わらない人は、今その時ではないだけで、別の瞬間に変わるのだと思う。

引っ越した時、恋人が変わった時、新しい趣味ができた時、職場環境が変わった時…

きっかけはあなた以外にもたくさんあるし

あなたが思い描く方向に他人が変わるとは限らないのです。

思いがけず幸福に向かう人間もいるし、転落する人間もいる。

他人に対して、あなたが思うように変わって欲しいだなんてね。勝手ですわ。パートナーや血縁関係があるならまだわかるけどもなー。

距離感をそのくらい近づけて、変わって欲しいとはたらきかけるのであれば

相手にもそれを意識させないと、あなたがしてる事は徒労ですよ、と思う。

 

 

 

どうにもこうにも、私は風が好きで、大嫌い。

好きとか嫌いとかはっきり言えるの、珍しいな。

自転車で向かい風だと、頭掻きむしりたくなるくらい腹が立つ時があるのだけれど

鬱屈としてる時はたっぷり風を浴びたいと思う。

水に潜りたいとか、熱く汗をかきたいとか、旅に出たいとか、そういう感覚で比較すると、私は風にうたれるのが好きだなーと。

実際どうかは分からないのだけど、ストレス発散してる自分を思い浮かべると、風をばばばばーっと受けている自分が浮かぶ。

もっと深呼吸しよう。空気の入れ替えが大事だ。

 

 

 

「遅咲きは狂い咲きって言うからねぇ」

とすごく言われる。うーん一応咲いたことがない訳ではないけど、まだ私は咲いてるのだろうか…。

性的傾向は別に普通でもなく異常でもなくそれなりーな感じである(と勝手に思っているが経験値が少な過ぎて以下略)

が、自分の体の話をすると

逆におかしいと言われることが凄く多い。

回数を重ねればみんなのいう一般的な女に近づけるのだろうか…不思議でしょうがない。

 

 

 

うーんまだ書きたいことがあるのに眠いだめだ…ねよう

『キングダム』のはなし

遡ること数ヶ月前なのですが、お笑いコンビのビスケッティでボケ担当の佐竹さんがオススメしていた漫画。

ショールームという生配信サービスを使い、佐竹さんは一人で毎日配信をしているのですが

たまたまR藤本さんをゲストに迎えお話ししていた時に出てきて、二人共がオススメしていたのがこの本でした。

この放送をきっかけにちょこちょこと佐竹さんのショールームを見るようになったのでよく覚えていた。

ちなみに佐竹さんは物腰柔らかく分け隔てなくリスナーさんに優しい方なのだけれど、私が観察している限りだと多分芯は割とパンチが効いているお方。

個人的には彼の持つある種の品を見に行っている。興味がある方は是非配信をチェックして下さいな。

 

 

 

勿論、漫画を読む人間なのでタイトルは聞いたことがあり

昔チラッとつけたアメトークでも、キングダム芸人という括りがやっていたようなと思い出す。

なかなか私の手が付かなかったのは

・少女漫画で育っているので絵に馴染めない気がした

・既刊52巻で読むのがかなり遅い私は時間がかかるのが明白

・私はアホ

だからです。内容も全く知らずでした。

ちなみに佐竹さんの配信ではこんな風に言っていた。

・中国の始皇帝、それにまつわるお話

・読んでる人でつまんないって言ってる人いない

・アホは読めない

・読むのであれば本腰入れて読んだ方がいい

 

近所のゲオは、10冊7泊8日で500円なので、先日借りた漫画の数合わせで、6巻まで借りて読んでみることに。

 

結果…

おもしろっ!!!!!

となりまして、続きを借りて読んでいるのですが、現在まだ20巻…先が長い!

 

まあ私はアホなので、歴史には疎いです。

でも歴史自体は嫌いではなく、むしろふむふむと興味は持てるので*1読んでて辛さは一切ない。

人名とかはなんとかついて行けてるし、誰この人!?ってなったら一番最初にまとめられてるしね、、、。

読んでる人でつまんないって言ってる人はいない、の意味が現段階でよく分かった。

つまんないと思う人は多分読み続けられない漫画だと思うこれは。

それなりに頭も使うし、本当に、今から読む人は、読むぞー、と気合いがいる。

 

戦争物なので首とかバンバン吹っ飛ぶ。

そこまでグロさはないけど苦手な人は苦手で、おそらく進撃の巨人とか読める人は大丈夫かなーという感じだった。

 

強姦シーンがとにかく苦手なので心配だったけど…かるーくありました。

かるーくでも嫌だなーとは思った。ただ戦争ってそういうものも付き物なんだよな…人間の薄汚さ描写にはもってこい。嫌なものは嫌なんですけどね。

今のところ私の推しキャラは王騎将軍と羌瘣(きょうかい)さんかなぁ。

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うおお、画像検索したら羌瘣さんのネタバレをチラッと見てしまった…はあ、障害の多い世の中じゃのう。

王騎将軍、信くんと馬に乗り景色を見るシーン、鳥肌が立って泣きそうだった。

あまり主人公を好きにはならないのが私。

この作品でもそうだったな。

もしかしたら、読んでてよっぽど分からなくてうーんうーんついて行けない…となれば読むのを諦めるかもしれない。

まとめサイトとかもおそらくあるので大丈夫かな…まぁ1冊読むのも時間がかかるので、のんびり頑張ろうと思う。

昨日から風邪(?)を引いていてしんどいので読めていない…読むのはしんどいけど何かしたくてブログを書いたのでした。

 

 

余談

15冊まとめて借りたのだけれど、袋にぎゅうぎゅうに詰められていて、一回全部出すか…と思ったら

上から順に読めばオッケーな順に重ねられていて、ゲオ店員さんの優しさを感じ取ったのだった…。ありがたい気遣いだなぁ。

 

R藤本さんが勧める『刃牙』も探したのだけれど、どうやらシリーズ物で、最新のものしかなく。読むなら一番古いものから読みたいので、見かけたらさらーっと読んでみよう。

やっぱり絵柄で読む読まないを決めてしまうのは勿体ない事なのだなぁとしみじみ今回感じたのでした。

*1:でも覚えてはいられない。アホなので忘れる

善意と悪意

酷い雨が降った日、初めての仕事をした。

自転車で来たの?と彼は驚いていて、私免許ないよ、と言いながらカッパを脱いで彼の部屋に足を踏み入れた。

「シャワー浴びてきたけど、髪乾かし直した方がいいかなぁ?」と聞いたら、うーんと髪を触って、大丈夫だよと答えてくれた。

上着を脱いで椅子に座ると、彼も向かいに座って、細かい仕草を伝えられる。

言われた通りにしたら、彼は紙に向かいだした。タイマーの音ではっとして、気がついたら15分が経っていた。

「ほんとむずいわお前の顔。ホクロ多いからアタリつけやすいかなーと思ったけど、逆に多すぎ」

「あらそうですか」 

また同じように座れるように、床や足にテープを貼ってから立ち上がり、伸びをした。

首が落ちそうに痛くなっている。動かずに止まっていることというのは、意外としんどい。

 

お茶を入れてくれて飲んでいたら、その手首どうしたの?とテーピングのことを聞かれる。

職場の人や、知り合い、いろんな人に聞かれるけれど、大抵は、「ちょっとね」と答える。濁した方が話は早く終わるし、本当のことは話せない。

その事を考えていたら、話したくないなら大丈夫、と彼はにこやかにこちらを見ていた。

この人には、抗えない感覚が私にはある。

 

 

 

元の位置に座り、また彼を見つめる。考えていたことがあった。

私がこの怪我を負った時、私の腕を掴んだ男の事だった。

駅前で声をかけられ、道を聞かれ、答え、いくつか質問をされた。

お笑いよく見るんですか?とか、○○って知ってます?僕友達なんですよ、とか

そういうありきたりな言葉だった。

ただ、しつこくホテルに誘われ、手を掴まれて振り払った時に言われた言葉は

「○○のこと、殺しちゃうよ?いいの?」だった。

勿論言葉をそのまま真に受けたわけではない。それでも何度も頭を下げて、すいません、とその場を去った。

付いてこられたことも、どうしよう、とは思ったけれど、あんなに人がいる場所で拉致されるでもないし、少し怖い、くらいだった。

ただ、彼から感じた彼自身の狂気と、その矛先に置かれている人がいる事を思うと

伝えるべきかもしれないと思い、判断してくれる人にメッセージを送った。

 

芸能人は、きっと好かれることにも嫌われることにもある程度慣れているし、陰口程度で心は折れないと思う。

でも、こうやって実際に名前を出して、脅迫に使う時点で、何か恨みがあるのだと思う。

テレビやインターネットを介している感情が、表に出るにはハードルがあるはずだ。

劇場に入って、周りを見ると、若い女性のお客さんとか、綺麗なお姉さんがいたりして

幕が開いて彼を見た時、ああ、嫌だなぁ、と思った。

今周りで笑ってる人たちや、舞台に立って輝いてるその人が、万が一傷付けられたら、私は、多分自分が傷付くより、悲しい。

そう思って送ったメッセージだけれど、でも、私がした事は、本当に善意なのだろうか。

そういう人がいる事くらい、きっと想定はしている。それを本当に居るよと伝えてしまう事は、優しい事なのだろうか。

後ろから刺してきそうな、かなり様子のおかしい、というか、異質さを感じる人だった。

アルコール依存症だった時の父に似ている。空気が、貞子に似ているというか。

きっと何かがあった時、それを防げるかどうかは彼次第で、そんなの、結局は運だ。みんな同じ。

 

 

 

「ねえ」と口を開く。彼は驚いた顔をして、どうしたのと聞いてくれた。

「ごめん話さない方がいいね」

口を閉じて、じっと彼を見たら、いいよ、と答えてくれた。

「もし好きな人の事を嫌いな人がいてさ」

「うん」

「その人が好きな人を傷つけそうだったら、好きな人に気をつけてって言う?」

「どの程度傷つけそうなの」

「わかんない」

「なにそれ」

ちょっと呆れた風に笑われて、恥ずかしくなる。こんな質問されても、困るに決まってる。

「もしもの話?まー俺だったら言うかな、一応。言っとけばよかった、ってなりたくないじゃん」

単純明快な答えに、そっか、とつぶやいたら、いや、気になるから!と笑いながら突っ込まれる。

「いいけどさ、詳しく言わなくて。でも、誰?好きな人」

「そういう好きじゃないよ」

「ふーん。まー頭おかしいやつとかいるから、気をつけてな」

お金をもらう以上、これは私の中では仕事だ。また静かに彼を見つめて、休憩してを繰り返し、2時間で終わりにした。

雨はまったく止む気配がなくて、少しでも弱まってから帰った方がいいねという話になり、2人とも静かに本を読んだ。

 

 

 

さっきのさ、と突然彼が口を開いたので、どきっとする。

「挨拶とかと同じと思っていい気がするわ」

「いってらっしゃい、のあとの、気をつけてね?」

「そうその、気をつけてねを言われてる人って、確か事故に遭う確率とか本当に少ないんだったような」

「あーなんか聞いたことあるかも」

「でしょ。だから、言うに越したことないんじゃないかな」

「まぁ…そうだね。伝わるかどうかもまた別だし。ありがとうね」

彼はいつも前向きだ。明るくて、綺麗な心をしていて、人の気持ちを汲もうとしてくれる。

そういう人の言葉は、ちゃんと腑に落ちるというか、落としてくれる。

そういう風に私は直に側にいるわけではない。

からしたら本当に居るのかどうかあやふやな存在であろう私が、気をつけるように注意を促すのであれば、はっきりと言った方がいいし

言ったところでそんな存在から向けられる言葉は無に近いかもしれない。

それでも、つらい目にあいませんようにと願うのだから、それは、言うべきことだったのだと思う。

 

 

 

結局雨は止まず、弱まりもしないので、合羽を着て、「奧さんによろしくね」と家を出る。

「俺、そういう他人に一生懸命なとこ、いいと思うよ」と全然関係ないことを言われ、笑った。

「あははっ、やりすぎも、考えものだから、ほどほどにしとく。ありがと」

手土産に持ってきたリンゴは早く食べるように促し、家に帰った。

家に置き去りだったリンゴをかじったら、味がもうボケていて、ふっと笑った。

いつまでも、考えるようなことじゃない。

テーピングをはずして、手首を回してみる。

もう大分いいな、と思い、ゴミ箱に捨てて、スッキリした。

わたしの内側

体や心の話なので

気分を害するかもしれません。

気になる方だけどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木製の大きなテーブルを挟んだ向かい側にいる、白髪の男性。私は彼に会いに来ている。

予約が必須で急患が見てもらえなくても、受付の女性の態度が悪くても、私はこの先生に診てほしい。

いつも聞かれることは決まっている。

基礎体温帳を診ながら、話をする。

今年に入ってからは、特別な薬を服用せずに済んでいる。ただ、これが果たしていつまで続くかは分からない。月経が来るようになった理由が、逆にわからないからだ。

「なにか体調の変化はありますか?」

いつも聞かれない珍しいことを聞かれて、考えるものの、以前相談したようなものしか浮かばなかった。

「特にないですねぇ」

 

 

 

いつもと同じ薬をもらい、いつもと同じ道を歩いて駅に向かいながら、考えていたことがある。

基礎体温を付け出して、7年が経った。

毎日、目が覚めたら私はまず口に体温計を入れる。

計った体温をアプリにつけ、婦人科にかかる前には、まとめて手帳に記録する。

まともに自力で生理が起こせるようになってきたのはここ1年くらいの話で。

子供を産むのであれば、やっと土俵に上がれたようなものだ。

私は、何のために婦人科へ通っているのだろう。

恋人もいないし、子供も欲しくないのに

若い時から、中絶手術を行うことで有名な婦人科に通い

あらぬ噂を立てられながら婦人科に通って

面倒になって孤立することを選んだ。

自分の話をする相手はほとんどいなくて

たまに会う友達の愚痴を聞くくらい。

本をたくさん読んでも、テレビを見ても、職場でいろんな人に出会っても

誰かを信じたいと思う気持ちは減る一方で

この間書いたように、自分が生活している意味が分からないまま生きている。

家事をして、仕事をして、犬を愛でて。

親や祖父母に、自分の存在を否定されたり、性的な目で見られて死にたくなるほど悲しくなる。

私は、ループしている。

 

 

 

駅ビルのトイレに入り、鏡をみたら、ひどい顔をしていて、あっ、と声が漏れた。

顔色が真っ青で、慌てた。

なんで、と考えて、今日はまだ何も口にしてないからだ、とごまかして手を洗った。

私は、悲劇のヒロインなんかじゃない。

つらい、大変、苦しい、そんなこと、みんな同じだ。

生きたいように生きられる人なんて、そんなに沢山いるわけじゃなくて

みんな悩みを抱えているし、みんな頑張っている。休む間もなく走ってる人だっている。

私には、理由がないだけだ。

「本当に28なの?」

「そんなにいい子で疲れない?」

「よく出来てると思うわぁ、あなたのそういう気配りが好き」

褒められた言葉が反芻して、『私は全然良い子じゃない』と深く思う。

電車で首元におっさんのくしゃみが当たったら、「おいお前このやろう」と思っているし

狭い道で横に並ばれてのろのろ歩かれると、「邪魔だ周り見ろよどけ」と思う。

自分だって周りに許されながら生きてるのに、人を許せない。

良い子なんかじゃない。私がやってることは常に当たり前のことだけ。

それなのに、どうして周りを許す心のゆとりが出来ないんだろう。

 

 

 

夜眠ろうとしたら、突然、激しい腹痛に襲われた。

横になっていたのだけど、痛すぎて起き上がることも出来ず、少しずつ体勢を変えて、何とか立ち上がり、前かがみでリビングまで行って水を注いで、自分の部屋に戻って薬を飲んだ。

生理痛?それとも胆石?盲腸?過敏性腸症候群だから?

色んな可能性を考えて、バファリンブスコパンで悩む。

下腹部も痛いけど、それより胃のあたりが痛い。ブスコパンは効くことが多いので、そちらを選ぶ。

1時間半くらい苦しんで、薬が効いたあたりでピタッと痛みがやんだ。

怖さと痛みに震えていたのが収まった後、急激に怒りが湧いて、涙が止まらなくなってしまった。

 

 

 

こんなブログにすら書けないことがある自分が情けない。

本当のことが書けない。書けないけど、ままならない悲しい事が立て続けにあって、私はそれを誰にも言えないまま人生を送ることを知っている。

ひとりで死ぬのが怖いわけでもないし、誰かのそばにいたいわけでもないのに、底なしに悲しく寂しくなって、したしたと涙を流してすやすやと眠った。

 

元気でいられる日もあれば、そうなれない日だってある。当たり前に。

本当に気持ちがくるくるまわり、女性ホルモン舐めんなと体に言われた気がした一日だった。

男女の友情

仕事を終えて自転車にまたがり道路へ出ようとすると、ライトに照らされている人が見えた。

時間は1時を過ぎていて、こんな時間に、と思いながら通り過ぎようとすると、「おーい」と声をかけられ、ぎょっとする。

よく顔を見ると知った顔で、「何してんの?」と少し笑ってしまった。

 

どこかへ行こうと車に誘う彼の言葉を断って、私の部屋に入れた。

職場からかなり家が近いのと、そもそもこの時間にやってる店がほぼないこと、実家に住んでいること、食事を取るつもりがない旨を話したら、了承してくれた。

コーヒーを頼まれたので二人分淹れて部屋へ持って行ったら、じーっと彼は私の手首を見ていた。

「仕事で?」

「いや、知らん人に掴まれた。ふりほどいた時に古傷がね。仕事しにくいから、テーピングしてるだけ」

意外と心配そうな顔をしていたので、仕事でどうしても手は酷使するので、念のためだとごまかすと納得してくれた。

「男女の友情って成立すると思う?」

「人による」

即答じゃんと笑われて、俺は?と聞かれる。

「友達じゃなくて、知り合いじゃない?」

「知り合いの男を部屋に入れるわけ?」

「そこは信頼関係の問題でしょ。実家だし」

なるほどねーという顔は、少し上の空な感じだった。

本当は何の話をしに来たの?と聞いたら、彼はモゴモゴと話だした。

 

昔恋人に言われた言葉が、極たまにぶり返して、眠れなくなるそうで

今日も早くに布団に入ったのに、眠れなくなり外をウロついていて、夜勤をしている私の存在を思い出したんだそう。

話すだけでも良かったんだけど…と申し訳なさそうにするので、別にこっちは平気だけど、と伝える。

「人に言われて忘れられない言葉とかある?」

 

 

腕を組んで少し考えて、ふと思い出したことがあった。

「中学の時に好きな先生に言われたのは覚えてる。『あなたは周りを見て先を読んでる。すでに人生に必要な心得はあるから、誰よりも厳しい人生になるかもしれないけど、必ず良い人たちに恵まれる』って言ってくれた」

めっちゃいいやつ〜!!と彼が大きな声を出すので、しーっ、とする。親たちはもう眠っているのだ。

「見越してくれてたんだけどね。そういうこと言われると、逆に不安になるタイプだって、分かってくれてた。それ言われてから本を読むペース上がったから。

傷ついたのもあるよ。付き合ってた人に『ルルルといると俺がだめになる』って。

言われたことに傷ついたのか、言わせたことに傷ついたのか分かんないけど」

「だから恋人作んないの?」

「だからってわけじゃないけど。他人とずっと一緒にいるのはあまり向いてないと思う」

冷たい女、と言うので、冷たい女だったら夜な夜な付き合いませんよこんな話にー、と口答えをしてやった。

「お前、本当に28なわけ?考え方とか、悟ってるじゃん。老けてない?」

つくづく失礼だなぁ…と思いつつも、考える。

それは違うよ、と言ったら、彼は首を振りだしたので、そのまま続けた。

「まぁ、老けてるとは言われるわ。顔がね。年下に見られたことないし。

さっきのみたいに、よく目上の人に褒められてはいたけど、悟ってるのとは違うよ。悪い意味で、諦めてるんだと思う。人と自分は違うとか。本当に悟ってる人って、もっとこう経験豊かだよきっと。人と沢山関わってる」

「まあ…お前友達いないしな」

「うん」

ふふっと彼は笑う。

彼は知り合いも友達も多いので、そもそも私になんて会いにくる必要なく、呼べば飛んできてくれる人くらいいそうなのにな、と思った。

それでもなんとなく私を選んできてくれるのだ。

「なんで今日私だったの」

「あんま、弱音吐ける相手がいないから。みんな子供とかいるしな、迷惑だろ夜中に電話とか呼び出すの」

彼は私と違って、育ちが良い。

それなりにお金のある家に生まれ、それなりに大きな家で暮らし、それなりのプレッシャーを受けながら育ち、そのまま心を壊した。

『もし心を壊さなかったら、人の気持ちを深く考えるなんてしなかった』と昔彼が言っていたのは、強く印象に残っている。

傷を受ければ、人は変わる。

でも、受け止め方を考えて行動しないと、変わることは出来ない。

「わがままになって良い時もあると思うけど。

その忘れられない言葉も、必要だったんじゃないかな。人生に」

「自分のこともそう言える?」

「うん。間違ったこと言われたわけじゃないからね」

吸っていい?と彼はタバコを取り出す。

外で、とお香用に置いてある灰皿を持ってベランダに出る。

月が綺麗だった。でも、想像より寒くなっていて、上着を彼に着せた。

 

じっと見ていたら、「吸ってみる?」とタバコを差し出された。

彼が吸ってるのはマルボロの赤。周りでよく見るメビウスやセブンスターではない。

でも懐かしい銘柄で、吸いかけを手から奪った。

「どう吸うんだっけ」

「口から肺に入れるイメージ。深く奥まで。難しいと思うけど」

言われた通りにしたつもりだけれど、勿論うまくいくはずもなく、ただ苦く、舌がざらついた。

「これがいわゆる、ふかすってやつ?」

そう。でもちょっと吸えてたようにも見えたよ、と答えながら、そのタバコをまた吸い始める。

吸い終わったら帰るかな、と呟いた。

「えっ、帰るの?泊まらないの?」

「…は?それどういう意味?」

時間はもう3時近かった。少し眠たげだったので、このまま寝かせて仕事に向かわせるべきだと思っていたことを伝えると、お前はアホか、と一刀両断された。

「お前が自分のことどう思ってても、俺には関係ないんだよ。

太ってよーが可愛くなかろうが、お前は女なんだから、自然にこのまま男を帰らせるのが普通なの!

やろうと思えば力づくでも出来るんだからさぁ…そういうこというの、危ないから」

なるほどなーたしかになーと思い、うーん、と言うと、うーんじゃないの!と叱られた。

「でも男女の友情、あると思わないの?」

「俺からしたらないな」

「えーっ!じゃあ私は?」

「知り合い」

「知り合いなら別に泊まってもいいじゃん」

「だから…単純にそうならないのが男だから…お前本当に28なの?」

ちょっと彼が笑うので、私も少しだけ笑ってしまった。

「そうだけどさ。興奮するしないあるでしょ?」

「まぁ…経験不足なんだから、そのままガードは固くていいけど、付け込まれないようにしないとダメだからね」

「おかあさんみたい」

「…うん…ま、そうね」

はーやれやれ手間のかかる28歳だこと…とつぶやきながらタバコを吸っていた。

タバコを吸っている人を見るのが好きなので、じっと見ていた。

男女の友情は、結局人それぞれなのかぁ、残念だなぁと思いながら眠った。

彼が言われて傷ついた言葉を私が聞かなかったことを、大人だと言ったように

私は彼が何もせずきちんと帰ることを大人だと言ってあげた。

私は寝坊してお弁当が作れず、彼はきちんと起きて仕事に行った様で、みんな大人なところと子供なところがあるんだなぁと、少し可愛らしく感じた。

独り言

大阪で起きた無理心中の事件

高校生の男の子、一人になってしまうのは悲しいけれど、生きててよかったな、と。

いつこうなってもおかしくない環境で私も生きていたし、今だって父にその感じは無きにしもあらずだから、あまり他人事ではない。

時間が沢山かかっても、強く生きていけますように。

 

1年以上ぶりに続きを借りた漫画たち

きのう何食べた?13、14巻

いつかティファニーで朝食を 12巻

 

何食べ、相変わらず美味しそうでとにかく私は春巻きが作りたくなった…春巻きって作るの楽しくて食べても美味しくて最高なのよね…餃子と同じ。

周りが病気で亡くなってもおかしくない年齢に突入して、親のお墓問題などにも触れ、人生って…と考える。

結婚しても、シロさんたちのように籍入れていなくとも、子供が全てではなく、子供を授かることがなくとも、あなたと一緒にいたいですーと思いあえるパートナーに巡り合えていることの幸せよ。

普通の漫画だとあまり崩さないその基本的のような幸せを(あんたそれ幸せなことですからね)とちゃんと描いてくれていて、説教くさくも押し付けがましくもないのが、よしながふみさんの好きなところなのです。

仕事の辛さ大変さとかもそれなりに描かれていて、生活に関する描写というのがやはり好きだなー…うおー。とうずうず料理がしたくなった。

シロさんみたいな完璧な料理しませんけどね…名もない料理ばかりですけど普段…だから余計に魅力的なのかもな。

 

 

いつかティファニーで朝食を、はあまり思い出せず、11巻をパラーっとだけ見て、あーこんな感じだったっけー続きどうしよう…と悩んだ。

結果、借りて正解だった…不定期で連載しているようだけれど、もう少しで漫画自体も終わりそうだし、なにより、今の私の気持ちが丸々投影されてるかのような漫画だった。

サチの事情みたいなものが普通に明かされて、気持ちの流れと行き場のなさ、考えてることがダブってしまい泣きそうになった。

誰も悪くない。分かってるから行き詰まる、息がつまる。

場所が変わったとて、自分は何をしてるのかと問う。

私もきっと、もし家を出ても環境を変えてもそうなるタイプなんだよなぁ、見越して分かっているのだけれど、サチを見ていると、それは言い訳にならないなーとうんうん頷いてしまう。誰も悪くない。そう、サチも悪くないんだよ。

 

 

さっぱりしている人、いいなーと思う。

私の姉が割とそうで、あんまりうだうだと物を考えすぎない。

人の好き嫌いがあまりないけど、得て不得手はある。というか、先に偏見から入りがちと言っていた気がする。

でも心根は優しくちゃんと周りに優しい。家族だけじゃなく。多分私もそうだけど、身内には強くあたり、周りにはお人好しというか、親切というか。そんな感じ。

味覚が割とはっきりしていて美味しい、普通、不味いがある。そういうのもすごいなーと思う。私は嫌いなもの以外大体おいしい。

自分がある、というのかなぁこういう人。

逆に言えば面倒なのかもしれないけれど、私はぽやーっとしている方が多いので、まあ、そういう人が素敵に見えがちなんだろうなぁ。

うーん、私の叔父さんもこんな感じだからああいう人だな…。

 

 

 

髪の毛ピンクにしようかなぁ、なやむ。