なんでも良しとしとくれよ。

そういうことです。

でっかい宝島

DB芸人さんを見ている話を書いていたわりに、ドラゴンボールの話をあまり書いていなかった気がします。

 

出会いは幼稚園生の頃でした。1995年とかなので、ジャンプでの連載が終わった年だと思います。母親の買い揃えた単行本が家にあり、読み始めたのが出会いでした。

それまで漫画は、みつはしちかこの『ちいさな恋のものがたり』しか読んだことがなかったので、漫画の読み方を教わったのはドラゴンボールでした。

ふーん、へーえ、と読んでいたのですが、主人公の孫悟空が死んでしまうシーンで絶望したり、ブルマの丸出しおっぱいにどきどきしたり、すけべな亀仙人に『コイツやべえ奴だ…でもつえぇ…』と思ったり、悪役たちのキャラクターデザインやピッコロ大魔王が卵を産む描写が怖くて気持ち悪くて怯えたりしていました。バビディとか第一形態のセルとか、幼心にすごく怖かった。

 

でも幼いうちに『必ずしも死が悲しいものではない』というのを知れたのはとても大切な事だったと思います。当たり前に死後の世界(天国行きか地獄行きか分けられる)が描かれているので、死んだらこうなるのか〜と思ったし、今もちょっと信じてます。w

読み返している今、私が創作物で一番重きをおいているのが『読んでいて希望を持てること』なので、この描写はすごく好きだなと改めて思いました。

 

漫画を普段あまり読まない、時期的に子育てに奮闘していたであろう母が、なぜドラゴンボールを全巻集めたのか聞いてみたら

「まだ札幌にいたころ、通ってた近所の小児科にジャンプが置いてあって、何気なく読んだらトランクスが未来から来てる回で、カッコよくてね〜。」と言っていて、私はトランクスのお陰でドラゴンボールに出会えたんだと知った。元々アラレちゃんのアニメも見ていたし、結婚して仕事を退職する際にもらった寄せ書きのど真ん中に、同僚が上手にアラレちゃんを描いてくれていて、そこから鳥山先生の作品に興味を持ったらしかった。私も子供がもし出来たら読ませるし、こういうふうにずっと受け継がれて読まれていくのだろうなぁ。

嫌な話

それなりの年頃に、嫌なことがあった。

私の家の広い和室は襖でふたつに別れていて、奥の部屋には両親のベッド、手前の部屋にはゲーム用のテレビがあった。夜遅くに明かりが漏れていて、和室の襖を開けたら弟がヘッドフォンをしてゲームをしていた。その奥の部屋から、本当に小さな、母の嫌がる声が聞こえて、私は、悩んだ。

何かを嫌がっている。性行為な気がする。まともじゃない父親が、無理矢理しようとしてるんだろう。弟はヘッドフォンをしていて気付いていない。とめるべきなのかと悩んで、私は、その光景を見るのが怖く、気持ち悪く、部屋から出ようとした。弟も察知したのか、ゲームを消し、和室の明かりを消したら、ふすまの向こうから母は「逃げるな」と言った。

 

可哀想な人だと思った。義理の父は酔うと母の足や背中をベタベタ触る人で、夫はろくでなしで、子供は助けてくれない。私自身も、最低な人間だと思った。それと同時に、愛し合って結婚してもこんな末路になるのだと思ったし、欲望が湧いてくる限り、相手を尊重するのはきっと難しいのだと知った。

 

30になる前だったか、足の悪い祖父がわざわざ家まで来て、私の部屋を訪ねたことがあった。ベッドで寝ている私の横にきたので起きあがろうとすると、「そのまま横になってていい」と言った。何か話を聞くのかと思ったら、私の隣に横になり「キスしてくれ」「唇に」と言った。一瞬思考が固まって、私は起き上がって「なにふざけてるの〜」と足を叩いた。返事を耳に入れる前に部屋を出てリビングに行くと、祖父は階段を降りてきて、そのまま帰った。

気持ち悪いという感情だけではなかった。孫として愛された時間をすべて踏みにじられた気がした。いたたまれなくて泣いた。

 

弟がしたことも、まだ何も詳しい話を聞けていないけれど、それに近しいことを他人にしたのだと思う。その上、画像を撮って脅迫していた。ろくでなしにも程がある。パイプカットしてくれ。弟に関する事、頼まれ事などを粛々と調べたり手続きしたりをしているけれど、それは弟のためにしているのではなく、家族が困らないためにしているだけだ。

 

私は、やっぱり男の人が苦手だ。誰かと2人きりになったり、良い雰囲気になると、顔つきが変わる、あの瞬間がゾッとする。別に女だって顔つきは変わるけれど、とにかく性的な欲望を包み隠さずにぶつけられるのが怖いのだと思う。

 

この先、ずっと1人で生きて行ったほうがいいのかもと最近考えるようになった。恋人はいる。いるけれど、肉体関係はないし、それをずるずると続けるのは相手に申し訳がない。信じるのも大切だとは思う。でもそこまでして結婚したり家庭が欲しいかと考えると全くそんなことはない。この家庭に生まれて生きてきた私が『結婚すれば幸せになれる』と思うのはさすがにトチ狂っている。んなわけあるか。

みんな、どんな風に自分の未来を考えているのだろうと少し考えていた。そんなことを考えるのは野暮だ。計画的に堅実に歩む人間もいれば、周りの環境に流されてなんとなく決めて歩む人間もいるのだから。

他人の人生が読みたい。一般人の、顔も知らない人がいい。私の中にある一番強い欲望は、逃避欲かもしれない。

むずむず

ポケスリのためなるべく4時までに寝ているのですが、寝はぐったので文章をつらつらと。

 

弟がいなくなり、仕事がなくなると同時くらいにコロナになって、そのままずるずると新年を迎え、諸々の処理をしながら母の心のケアを考えたりしていたのですが、気付いたらもうすぐ2月。自分の心はどこかにいったまま戻ってこず、むずむずしてきました。自分のことなんてどうでもいいと思っていましたが、それはすごく周りのことも軽く見ているのかもしれないと、ふと。

 

このままぷーたらしていられません。働きたい。でも今は困った時にパッと動ける状態でもいたい。初めはなんとも思っていませんでしたが、他の兄弟たちは何も気にせず自分の生活を送っていることも不満に思ってきたり、親がするべきことを私がやるというのも納得いかないかもと。全部、割り切る力が必要なだけです。報告をしてこない弁護士、進まない退職手続きにイラつくあたりとか、本当に私はせっかちなのかも。田舎なので私はしっかり『犯罪者の家族』になってしまいましたが、そういう目線も割り切る他ないのでしょう。家の塗装をしたばかりなので、刃牙の家みたいにならないだけマシですw

 

歳をとってから、なぜか急にせっかちになってしまい。身内には怒りっぽくなった気もします。本当によくない。他人に求めるのは違うし、自分でも疲れる時があるので直した方が良い気がしてきてます。あと正論ばっか言い過ぎ。正論だけで生きられるなら苦労しないって話です。

 

自分へのダメ出しばかり書いていますが、人生そんな甘くないよという自分と、もっとさー気楽に生きようよーどうにでもなるしーという自分がいるので大丈夫です。せっせと筋トレして痩せたい自分もいるし、マフィンを焼きたい自分もいる。どっちかじゃなく、どっちも許していいのかもしれません。

 

なんか、吉本の舞台で他事務所の人と共演できないのどう思います?的メールが来ていたのですが、何もわからぬのでなんとも言えません。正直好きな芸人さんの事務所というものに興味を持ったこともあまりなく。良い悪いとかはさておき、変化が起こればそれはそれで面白いものがみれるのでは、とも。推しと推しの絡みが…!的問題もあるのかもしれませんが、また別のものに目覚める可能性がありますよ。楽しみましょう。知らんけど。

庭の柿の木

お疲れ様です。師走は光の速さで過ぎていて、気づいたら大晦日です。順を追って書き記します。

 

某日、弟が逮捕されました。別に私がどこの誰だかも知らない人間がほとんどでしょうから、気にせず書きます。

買い物から帰ってきたら家に私服警官がたくさんいて、事情を聞いた母は真っ青、私はわりと冷静でした。父は相変わらず他人事といった感じで、この親にしてこの子ありだと改めて。一緒に住んでいても、完全に生活リズムは真逆、親に対しても「縁を切って良いと思ってる」と言っていましたし、ここ3年くらいは口もきいていません。警察のお世話になるのは初めてではないので、私は弟の事を人間として全く信用しておらず、『いつか絶対になにかやらかす』と思っていました。それが殺人なのか、強盗なのか、万引きなのか、ひき逃げなのか分かりませんが、とにかく自室にいる時は必ず鍵をかける程度には信用していなかったです。ペットじゃあるまいし首輪して繋いでおけるわけでもなく、本人がしでかした事を償わせる事、被害者の方と迷惑をかける人に頭を下げる事しか出来ません。もし執行猶予がついて出てきても、今のままだとなにも変わらないだろうな。お願いだから、もう60も過ぎた親を疲弊させないでくれ。しばらく警察に行ったり事務手続きしたりで追われていました。まだやりかけです。

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クリスマスイブは新宿でお買い物したあと恵比寿のイルミネーションを初めて見に行きました。バカラのシャンデリア、凄いですね。

 

ワクチン接種会場の仕事が終わったこのタイミングで、ついにコロナに感染してしまいました。

28日、朝から微熱。悪寒、頭痛、吐き気で、風邪薬を飲むもまったく効かず。色んな病院に電話をかけ、断られ、夜間救急へ。インフルとコロナどちらも調べて、コロナ陽性診断。食事をまともに摂れず、貧血なのか昨日はトイレで失神、その際舌を噛んでいた様子で口内炎になり、ますます食事が億劫になっています。マック食べたい。今の段階で熱下がってきているので、きっと良くなると思います。コロナになった旨を伝えたら、恋人より友人の方が親身になってくれて、やっぱり今の恋人とは別れた方がいいのかもと考えたりしていた。友達で良いのかもなぁ。

 

窓を開け、部屋のベッドに座り込んでいたら、ベランダの柵越しに近所の庭の柿の木が見えました。さすまたを持って柿をつついているのは、多分私の同級生の男性で、ああ久しぶりに帰省したのかなと見ていました。カーテンを閉めようかと窓際に近づくと、彼と、そのお嫁さんと、思っていたより大きくなっているお子さんが2人いて、心がずしりと重くなりました。子どもの頃、よく一緒に遊んでいた子が、立派な父親になっている。私は実家を出ることもなく、恋人に不満ばかり並べ、犯罪者の尻拭いをしている。どこでどう間違えたのか、なんとなく分かっているのに戻れないのがまた虚しかったです。

2日、前橋にベジータ様を見に行くのは残念ながら叶わなくなりましたが、体調が良くなれば3日から外に出て良いので、マック食べるのを目標に頑張ります。紅白で林檎ちゃんみるぞー!

初めてのIMAXでジョンウィックみたはなし

トーホーシネマズ新宿のIMAXレーザーで『ジョン・ウィック コンセクエンス』を見てきました。

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新宿で映画を見る事が初めてで、IMAX自体が栃木にはありません。画面が大きくて綺麗、音も心臓に響いてくるぐらいの迫力で良かったです。追加料金がかかるので少しだけ悩んだのですが、ほぼ満員の映画館というのも初めてで、たくさんの人と一緒に映画を見るって楽しいなぁと思った。上映前のIMAXの広告が長かったけど、既にお客として座ってる人たちにそんなにアピールせんでも。

 

ジョンウィックシリーズは4作目。主人公のジョンは亡き妻が贈ってくれた子犬を銃殺して愛車を盗んだマフィアの息子を殺すことを目的に、裏社会に復帰する。そこから自由を得るために立ちはだかる障害を殺しで解決していく。懸賞金をかけられ世界中から狙われる存在になったジョンがどうなっていくのか、今作は、裏社会の秩序を壊した報い(コンセクエンス)をどう受けるのかという話。

 

私はとにかく犬が好きなんで、人間がどうなろうが犬が死にさえしなければ後はどうとでも、というふうに見た。あらゆる犬が可愛くて良かった。とにかくずっと戦っていた。銃、ヌンチャク、犬、弓、刀、車、柔術だったりとか。私は何がどうすごいのかは分からないけれど、ずっと釘付けではらはらしていた。彼の求める自由がどういうものであったとしても、強いから大丈夫と分かっていても、傷ついてほしくない。ボロボロになって戦う姿がとにかく悲しかった。

もし今作でこのシリーズが終わるのであれば、それはそれで美しく良い終わり方なのではと思った。恋人は納得せずの様子で、あと二回見るーと言っていた。

 

地元の映画館で見たら、IMAXで見たから物足りないと言っていて、うーんスクリーンの大きな映画館とかも探しといてあげようかなぁと思った。グランドシネマサンシャインとか、魅力的だけれどわざわざ行くのが大変なので、近場で。

お気持ち表明

人を見下してる人間は、大抵見下されていると思っています。私自身に何があったでもなく、客観的に他人を見ているといつもそうで、それは例外なく私にも当てはまるのだと感じる。

残念ながら、歳をとらないと分からない事というものが、やっぱり人間には必ずあるのだと最近気付きました。

例えば私がどれだけ底辺な生き様をしていても、5つ6つ歳の離れた人間と接していると、今この辺なんだな、と思う時がある。『そこからこうなって、ああなっていくけれど、この人はどこで落ち着いて、何を選ぶんだろう』と考えたりしています。私の場合、きっと子供を持つと人生においてこの感覚を得るのがとても早かったのかもと思いました。未熟な存在が常にそばにいて、力を注がないと育たないもの。自分が辿ったものを別の人間がなぞっていくのを見つめる作業。

そして生き方の他にも老いというものが関係していて、衰えている実感を少し得るだけでなんとなく安心して、周りを見れるようになった気がします。冷静に同世代の周りを見たら焦るだけなのですが、焦っただけじゃなにも変わらないなと思いながら、あっぷあっぷしている年下の子達の手を取るくらいしか私にはできません。私に手を取られたとて。

どんだけ底辺でもてめぇよりは長く生きてんだから舐めんなクズが、ということを言いたかっただけです。書き出しにもどる。イーヤーヤダヤダ!

燃え上がる

職場の環境が不安定でご無沙汰でした。関わる人間が変わると人間の性根がよく見え、他人の抱え持つその毒にだいぶやられていた気がします。他人事だと割り切る冷たさも持ち合わせていきたい。

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恋人が出来たのですが、あまり実感なく過ぎていく日々です。ウインドウショッピングしたり、海に行ったり、夜景を見たりしていて、結構な頻度で会っている(私にしては、他人と)にも関わらず。これが恋人のいる生活…いや、友達…?違いって、なんだろう。とか考えている33歳です。わりとヤバい自覚はあります。

元々私が気になっていて近付いて仲良くなり、彼は他の女性を好きで、さらっと振られ、後日なぜかまた振られ(告白していないのになぜか…)それでも職場では会うので、はやく終わらないかなこの仕事、と思いながら務めていたら、「付き合ってみます?」と聞かれ、応えてみた流れなので、なんとなく、相手からしてもお試し感があるんだなと思うと愛を素直に受け入れられずにいたのです。

相手が初めての年下だからというのもあるのかもしれません。今まで恋愛として私のそばにいたのはみんな年上で、恋人としての振る舞いや雰囲気作り、恋人として許されるラインの線引きとかをハッキリとしてくれていたのだと。若い頃と違って盲目にならず相手の良い所も悪い所もよく見えるようになってしまったし、おのずとときめきみたいなものが減っているんだろうなと自分で思います。このくらい冷静に見れる方が、依存気質な私にとっては健全なのではとも。

私が彼に対してリードを出来るのかというと、怪しいところがあります。でも私が頑張らないと難しそうな気も。恋人がいる生活も楽しいんだなと思う反面、慣れてなさすぎてリズムが崩れ、ストレスもかかっているのか、常に腹の調子が悪いです。w会っていない間も考え過ぎず、ほどほどの距離感で、でも大切に出来るように頑張らないと。

 

今年、初めて梅シロップと梅酒を漬けました。シロップは1週間弱で出来上がって、炭酸水で割って飲んでみたらおいしいのなんの。失敗もしなかったし、ビックリしました。梅酒は半年くらい…冬まで待って飲んでみます。もっとたくさん作れば良かった〜!!!