なんでも良しとしとくれよ。

そういうことです。

真・劇団アニメ座DB ~DB芸人絶滅計画~を見る、のまき

f:id:painful-ira:20200217193305j:image

15日夜公演と千秋楽を拝見。

《あらすじ》
ある日、目が覚めるとドラゴンボールの世界に迷い込んでいた勇者ミウラ。その世界では突然気が使えなくなってしまい、悟空は野沢雅子氏と体が入れ替わってしまっている。こんな時にフリーザ軍に仕えるサイヤ人3人(ベジータラディッツ、ナッパ)が侵略に来たら大変!ということで、世界を元通りにすべくドラゴンボールをみんなで集めることに。同じ様に気を使えなくなってしまったサイヤ人たち、フリーザ軍、セルもさくっと仲間になり、ドラゴンボールを集めるが…。

 

毎公演、物語の本筋、流れは変わらないのですが、ゲストによってドラゴンボールを譲る『条件』が変わってくるので、大分違った印象に。
15日夜はダーブラさん、プイプイさん、バビディさんの3人と、ドラゴンボールをかけてDBクイズ対決。まろにえ〜るの声優お三方が栃木の国にあるドラゴンボールを譲るべきかどうか見定めるため食レポを求める。
16日夜はプライドトルーパーズとモノマネ対決。和の国代表(?)すゑひろがりずの2人とヤジロベーさんが出題する古語変換クイズ。

しっかり尺があるので、全公演見た人も飽きなかっただろうなぁ。誰かが出ずっぱりって事もなく、アドリブもあるし、細かいところで言えばセルが読む文章も日本語だったり英語だったり。映画やアニメの音楽もたっぷり流れていて、原作を読んでればみんな分かるお決まりシーンとか、まろにえ〜るTVを見てる人が知ってる事とかも。
もちろん舞台として起承転結もキチッとしてて、登場人物が多い分、自ずと場面の切り替わりも多いのでダレたり飽きたりしない感覚でした。

 

《みんなの印象》

前説はたろちゃんさん(チャオズ)と山田ライトニングさん(仮天津飯)だったのだけど、確か2年目って仰ってた…?2年目の芸人さんってあんなにしっかり人前で話して盛り上げられるの…?比較が出来ないから分からないけど、すごいなーとしみじみ。

よいしょーを知らない勇者ミウドラゴンボールを知らないドラゴンボールの登場人物たちw
ほとんどを処理する見浦さんが本当に凄い。ZTVアナウンサーが仕切る場面もあるのですが、見浦さん台詞1番多そう。

みんな分かりやすく原作のキャラクターで、ブウさんはすぐ「殺しちゃおっかな〜」と言ったり、ヤムチャさんもサクッとサイバイマンにやられるし、ピッコロさんがちゃんと知恵者で居てくれる。
クリリンさんビーデルさんが喋ってる時の安心感がすごい。ビーデルさんはボケてる時ももちろん好き。
パンちゃんはバカ扱いされているものの、数少ない女子で華があるし愛おしいキャラクター。ラディッツさんの登場シーンでビーデルさんがパンちゃんを庇ってたり、ヤムチャさんの死を慰めて貰っててかわいい。でもピッコロさんの腕を食べたがるあたりはキッチリどうかしている。
原作に沿って出来てるキャラクターと、芸人本人たちのキャラクターが折り混ざってる、そのさじ加減がすごい。

 

今回1番笑ったのは多分セルさんの朗読(英語を読む)だった。あんなに涙流して笑ったのいつぶりだろう…。親友に挨拶するとコーラチケット貰えるらしい。
ハブサービスさん神龍は毎回狂気を具現化していてオリジナリティ溢れてたな、創作意欲がすごいんだろうな、私がやれって言われても、ああはなれないけど…。「氷川きよしになりたい」とお願いされてツクロークンさんが作った神龍がすごい!物作りが好きなので、弟子入りしたい…!と思ったくらい。サイバイマンの頭からプシュッ!て出るやつどういう仕組みなんだろう…。

ドドリアさんヤジロベーさん声でっっっか!!!10列目でもデカっ!!!て思った。これはみくびれない。
ザーボンさんは、どうか噛みません様に…パンツ下げません様に…頑張れ…と見守っていた。
ウイスさんは物語的に重要なので、出てくるとドキドキする感じ。中立的立場を利用する演出だけど、時間を戻したりはしないのが嬉しかった。
ナッパさんは目の演技がすごい。走り回って「ヒューッ、ヒューッ」と呼吸するのも定番だけど笑っちゃう。
ラディッツさん、悪役なのに「ラッキーだったっすねぇ!」できちんと場が明るくなるの、面白いなぁ。タラちゃんやキン肉マン物真似も見れたのだけど、プロー!!と興奮した。いつ見てもすごい…。

 

ダーブラさんは相変わらず飄々としていて、プイプイさんバビディさんの感じが私はすっごくツボだった。特に番匠さんほんと…クイズの回答の自信のなさか、キャラに寄せる為か、声が弱々しくてずっと笑っちゃった。人外キャラクターだし衣装は十分な完成度だと思うけどなぁ私は。プイプイさんも横から見なければ…!「幽白クイズなら勝てるのにー」って言ってて笑った。千秋楽は雨だったのですが、紀伊國屋入口に走って来て、ポスターをカシャッと撮り、エスカレーターを走って行った番匠さん、元気満タンで可愛らしかった。転ばなくてよかった。

プライドトルーパーズはDB超のボケをガツガツ入れてるんだけど、モノマネとかは藤原竜也氏や武田鉄矢氏なのでDBをそこまで知らない人とか子供たちもガッツリ笑ってたし、面白かったな。舞台からの捌け方好きだなー。ジレンさんの準備運動いいなー。

 

フリーザはどちらも好きで、いじられてる山本さんも、巨人師匠としてすゑひろがりずさんに言葉をかける兼光さんも好き。ぺこぺこと2人は頭を下げていた…w
DB芸人を深くは知らない私の周りの人間に「まろにのレギュラーメンバー誰が好き?」と聞くと「フリーザ!」と大体の人が答えるし、仲の良し悪しは知らない。どうでも良いっすけどね〜!って感じです。
ミウラさんが「強制ではありません、よろしければ皆さま元気を!」と言うシーン、客席間で目の前にきた兼光フリーザが振り返って「強制ですよ」とこっそり言ったの笑っちゃった。パッとお客さんにそれ言ってくれるの、嬉しいなぁ。

 

決め台詞を野沢さんに奪われて不服そうなベジータさん、髪型をいじられて泣いちゃったり、私はボケたりいじられてるベジータさんが好きなのでたまらず。2人共いわゆる花形。長年ベジータさんが貫いていたものや、培い守ってきたものが、アイデンティティさんの登場で今に至るらしいんですけど*1
ベジータさんが元気玉を促して、それを野沢雅子さんが放つっていうのが、冷静に文章だけ読むとワケわかんないけど感動するし笑えるっていう異常な面白さなのでした。
「消えろと言われて消えるほど馬鹿じゃない」って台詞がとても似合っていたし、「俺たちがナンバーワンだ」の俺たちには私たちの力も入っている*2のが嬉しいなー、ありがたいなー、と見ていた。
最後暗転して後ろからライトが光る舞台で決めポーズするベジータさんはとてもカッコ良かったな。惚れちゃうね〜、物販のTシャツすら入らない女に惚れられても困っちゃうね〜、という訳で

《物販》

Tシャツなどがあり、XLとLサイズがすぐ品薄になってた様子。

見本があって目視したのですが、XL…肉の都合上やめておきました。イチバチで買うのが怖く。グリーンが可愛かった!ロゴが可愛いので、「ステッカーとキーホルダーください」とお願いをしたら「よいしょステッカーもですか?」と聞かれ、「あ、それは大丈夫です」と答えたら後ろのお兄さんが笑ってました。もうひと回り大きければ…!でも何に貼ればいいんだろう?

ステッカーは職場で出勤日を変わってくれたおばさまに。(何気なく話したら、DB芸人!?知ってるよ!バスツアーも新聞で知って本当は行きたかったの!劇やるなんて知らない!行きたかった!とはしゃいでいた…wさすがにとちぎテレビでこの舞台のCMなどはやっていなかったので、そういうのがあったらエライことになってたかも…)

 

《アフタートークゲスト》

山里亮太さん堀川りょうさん、とにかくかっこいい。なんかもうゲストに釘付けでした本当に。
ベジータさん以外のDB芸人と山里さんが絡んでるのを私は見たことがないのですが…不安にならないのです1ミリも。えっ大丈夫かなって思わない。確実に面白くフォローしたり落としたりしてて、うわーーーうわーーーすごい…すごい…お笑いに関してずぶの素人である私にすら分かる凄さって事はとんでもない物なのだな…。ラジオとか聞く時も勿論ありますけど、生で見ているのはやっぱり違う。毒もあるけど『そこはかとない優しさ』が強く印象に残った。

 

ちょっと体調が悪くなって離席してる間に堀川さんのトークが始まってしまって登場シーンとかは見れなかったのですが、自分の想像よりすごく物腰柔らかく言葉尻が優しい方で。ほわっとしたのも束の間でベジータの声を聞いたら感極まって泣きそうに。とてもぞくぞくした。声から滲み出てる貫禄なのかな、声優さんの声にはやっぱり魂がこもってるのかな、胸に浸透してくる感じが凄かった…ずっとドキドキしてた気がする。

 

ニコ生では「大丈夫かなー?」って感じだったので、えー2回も見るし面白くなかったらやだなーとか馬鹿っぽいことを考えてたんですけど、面白くないわけがなく、90分の劇は体感30分でした。

私はボンビー女なので気の利いた差し入れなどは全く出来なかったのですが、大きな怪我などなく無事に全公演終わった様子で、ほっ。

なんか思い出したり思うことがあればそのうち追記しますー。

*1:私は2年前くらいからのお客

*2:と勝手に思っている