なんでも良しとしとくれよ。

そういうことです。

私は男の人を大切に出来ないわ(ぶつぶつダラダラ書く)

夏が終わった。

昨日、黒いユニクロのリネンのシャツを縫っていた。捨てようとして、やめたシャツ。10年くらい前に、唯一の恋人がくれたくたびれたシャツ。彼がこれを着てお米を研いでいる姿を今でも覚えている。猫背で、ハゲたおでこが光っていた。私はソファに座ってそれを眺めていた。シャツはもう何年も着ていなくてタンスの肥やしになっていたのだけれど、整理するたびに捨てなかった。今回は紐でくくったにも拘らず、やっぱり捨てないーと思いながら結局引っ張り出した。

 

着てみて驚いた。穴だらけだった。

両脇に穴、襟元は擦り切れて線が入ったように切れていて、左肘あたりにもぽっかり穴が空いていた。

なんだこれ。取っ組み合いの喧嘩3回くらいすればこうなるかもしれないけど、と思いながら、裁縫箱を出して縫い始めた。

左肘の穴には布を当てたかったのだけど、あいにく黒い端切れはない。ひっくり返してからかがり縫いしたら、パクッと何かに食べられたようなシルエットになった。これはこれでいいや、なんか面白い、と思った。

片方の脇の穴を2つ塞いで、時間切れ。

残ってる部分は同じ方法でかがってしまうと着た時の違和感が増えそうだったので、端切れを見つけたら縫いあわせようと思う。

 

縫いながらこれをくれた人のことを思い出していた。

私は、あれからまともな恋愛はしていないから、彼と違って、記憶がほとんど上書きされていない。そのせいなのか、思い出そうとしてみたら、沢山のことを思い出した。

住んでいた家の場所とか*1

駅を出て歩いてくと交番があって〜モスバーガーがあって〜ゲオがあって右に曲がってセブンが…みたいな感じに思い出せて

多分それは『町の印象として』覚えているのと、『必要だから覚えたことがある』ので覚えているだけなので、覚えていて不思議じゃないのだけれど

初めて会った時に彼はパフェを食べているのに、私は緊張してお茶しか飲めなかったこととか

美味しいカルボナーラを食べた記憶とか、行きたい雑貨屋さんに付き合ってもらったこととか

そういうこともやんわり思い出せて

意外と細かいところまで、人は覚えているものなんだな、と自分で自分に驚いた。*2

 

大人になって、たまに思うのが

彼は私のことが本当に好きだったのかなぁ、ということで

こんなにたくさん、色んな人がいて

男の人はとても性欲に実直で

良い人もいるし悪い人もいる世の中なのだなーと知った今

17歳と付き合った38歳は、どういう神経をしてたのか?と考えると

単純に、どんな女でもかまわないから女子高生とヤリたかったのかなぁ、と、思わなくもなくて

多分それだけだったら、私が断っても、無理にしてきたんだと思うんだけど

私の気持ちをなるべく尊重してくれていた。

それは、私に感情があったからなのか、それとも、後々何か揉めた時に法的に裁かれたくないからなのかとか

まあ大人になると、そういう邪念が湧いてくるんだけど

勿論そういうわけじゃなかったと、純粋に思う自分もいて、80%くらいはそう思っている。

気持ちがまったくなかったら、そばにいさせてくれなかっただろうし

1日1通のメールもくれなかっただろうし

多分別れた後の私に、わざわざ高校卒業のプレゼントとか、くれなかったと思う。。。(しかも別にねだっていなかった)

彼がくれたものは、まだ部屋に置いてあって

なかなかもったいなくて使えないのだけど、宝石箱を開けるたびに眺めている。

 

男の人と出会って関わるたびに思うのは

彼は凄く優しかったな、ということで

厳しいっちゃ厳しかったんだけど

さりげないところで優しくて

沈黙になった時、私はわりかし慌ててなんでも良いから話していたのだけど

たまに彼もそうしてくれる時があって

私はそれが嬉しかった。

他の男の人は、沈黙になってもわりとみんな気にしてくれなくて

まあ私も今となっては、沈黙ってあまり気にならないんだけど

付き合ってもいない人にそれを当たり前にされてしまうと、一気に冷めてしまうというか。

付き合っていて、心の距離感が近いから沈黙を気にしない、というのと

とにかく気にしない、というのは全然違う気がして。

彼にとって私との心の距離感が近かったかというと、たぶん近くはなかったんだけど(私がぐいぐい行くので余計…)

それでも気にかけてくれたのが嬉しかったのを今でも覚えている。

 

今ならもう少しだけ、前より大切に出来るのかもしれないけど

まあー、難しいだろうな、と思う。

彼がうんぬんじゃなく、男性を大切にするのが。

もう人との距離感の取り方すら自信がないので

職場の異性と話すときですら、距離感がよく分からなくなって混乱している。

彼のように繊細で、ちょっと女性っぽい感性を持ち合わせている異性に出会った時は

彼の経験を踏まえて頑張ってみよう、と思う。

(そういうタイプの人とは、人としての相性はさほど良くないと思うので、付き合いたいとかは思わないのだけれど、話してると勉強になる人が多い気がする)

 

ちなみに私はこうして、何年か振りとはいえ彼を振り返ることはあるのだけれど

逆に彼はないと思う。kiss my assって言われたくらいだから、相当嫌われて記憶から抹消されてると。

それでも私は、思い返すことによって、同時に思い出せるものがあったり(久しぶりに思い出したマフィン屋さんや雑貨屋さんが!雑貨屋さんはまだ経営してた!嬉しい!)するので

また何年かしたら思い出すのかもしれない。

*1:これは人として面子を守るためにはっきり言いますが、家に行ったりはしていません。よく元彼の思い出を巡る人とか居ると思うけど、そういう類のことはしていません。。。まあそれ以前に別れたては粘着質だったので、面子もクソもないんですけど

*2:アホなので記憶力には自信がない