なんでも良しとしとくれよ。

そういうことです。

ここしばらくでみた映画たち

11月後半〜12月中にみた映画たち

 

:シャイニング

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動画を少しみてしまっていたので、ああこのシーンかぁ、とか色々分かっちゃったりしてた。
子供が可愛く、かわいらしい奥さん。
で、怖すぎる旦那さん…。
狂気に満ちた芝居すごすぎました。双子ちゃんもかわゆく怖い。。。

最後の写真の意味とか、そういう小難しい考察はやりたい人が勝手にやればいいと思う。

狂ってしまった理由も、あの双子が見えてしまう力も、シャイニングという能力すら、事細かに説明されることはなく観る側に委ねられているので、、、。

メイキングでの女優さんと監督の会話が物作り魂を感じられてちょっとドキドキ。

 

:ストレンジャー・ザン・パラダイス

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衝撃的な事件やら事故やらは何も起こらない。エイリアンと戦うでも魔法が使えるでもない。
ゆったり見れる。

セリフもそんなにたくさんってわけじゃないのに一人一人の個性がじわっとにじみ出ている感じ。
こういう人たち、居るんよね。全く芝居じゃなく見える。
特にウィリーは初恋の人にそっくりです。アメリカかぶれ。
変だけど面白い映画だったな、くらいな感じに見終えたけど、4日くらい経った後、また見たくなった。
モノクロで、耳障りな音楽がないからかも。いい映画だった。音楽がいちいち良い。
同じ監督ならコーヒー&シガレットよりこっちのが好きかも。終わり方も好き。

 

バグダッド・カフェ

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ストレンジャー…を見れた人なら多分見れるであろう映画。

日本じゃまあまず有り得ないよなぁ、太った中年女性が主人公の映画って…しかも初っ端から砂漠を歩いて汗だく。

そんな主人公のジャスミンがカフェで出会った人たちを変えていく話。

でも何もないっちゃ何もない話なんです。

私は人の怒鳴り声や喧嘩が嫌いなので多分もう見ない映画だけど、こういう日常風景が変わっていく感じの話が好きな人にはすごく受けるんだろうなぁ。

なにより、ジャスミンには華がある。すごいと思う。

 

:ホリデイ

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人に勧められてイヴに見た。

初っぱなでヒロインが好きな人が結婚してしまうっていう。同じ目にわりと最近あった私をイヴに殺す気かよ。

でもすごく良い恋愛映画だった。というか恋愛に限らず人が関わって良い方向へ変わっていく(結局は自分の決断で)というのがこの話の大切な部分なわけで。

ベタなんだろうけどずっと見続けられているのは分かるなぁという感じ。。。

 

:めがね

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これは10月とかに見たのかも。。。

この映画は好き嫌いがだいぶ分かれるだろうなぁ。。。

私は途中でちょっと飽きたけど、最後まで見ました。

なんというか、『これが自然である』という風に撮られてる『不自然なもの』なのだと思う。

実際にはまあまずない。客にごはんは冷蔵庫のものを勝手にしてという宿。変な体操。決まった時期だけ軽装でふらりとやってきてかき氷を売るという商売。常にめがねをかけてる人間が車からめがねを落としてうろたえない。

それをなにも考えずに受け入れてみなよーこういうものが自然だよー、と見せられている感じ。受け入れられない人は気持ちが悪いと思う。

 

:スターウォーズ 最後のジェダイ

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私はスターウォーズを戦闘モノとして楽しんではいないクチです。

今回はレイの修行、レンとルークの過去にあった出来事、帝国軍と反乱軍の戦いが描かれてる感じ。

私はR2D2推しなので(推しとかあるのかしら?w)今回は前回よりは登場してくれて…ルークとのやりとりにせつなくなって泣きそうになってしまった…。


敵をやっつけても、特別スカッとはしない。レイアと同じで、亡くなる人が居ることを憂いてしまうので
人間関係、とくに家族愛、友愛、男女の愛を楽しみにしている。言葉は多くなく、行動で示す感じが洋画だなぁ〜って感じ。

にしてもBB8のかわいさが今回やっと分かった。。。
魅力が爆発してたので、前作を見直したいところ。

フィンのどっちつかず感がウザかったのと、ルークがもう…クズやんけ…と思ってしまった個人的には。

ヨーダの元でチョロっと修行しただけの人間がジェダイマスターとかいうなや、って感じなのよね〜 案の定弟子を育てるの失敗して、ヨーダにからかわれて…若いなぁ。

ディズニーの策略か新キャラが出てきたことにブーブー言ってる人とかもいるようだけど、金がないと映画なんて作れないんだからさぁ〜って感じかね。。。私は特に可愛さを感じなかったけど。

レイとレンがどんな未来に進むのかドキドキだったけど、これはもう確定しちゃったのかなぁ。あー平和になってくりゃー。

『ガラスの仮面』(美内すずえ著)を読む

私は幼い時から漫画が好きだけれど、読んだことがなかった。

自分が生まれる前の漫画も、名作は名作に変わりないのだけれど、そういう漫画は触れるきっかけがなかなかないんだよね。

そういう作品で印象に残ってるのはドラゴンボールスラムダンクくらいかもしれない。

ガラスの仮面は、数年前にアニメ版を見ていたので、ストーリーや展開は分かってる状態で読みました。

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あらすじとしては、片親で貧乏な家に生まれ育っている北島マヤ(中央)が主人公。

ドラマや芝居が好きで、一度舞台を見るとすべてのセリフを覚えてしまうような才能がある。

それに気付いた往年の大女優、月影千草はマヤを女優として育てていく。

一方、その頃すでに演劇界で頭角を現していたのは、お金持ちの家に生まれ、大女優の母親と映画監督の父親を持つ姫川亜弓だった。

千草は自分が主演をした幻の舞台である『紅天女』を、マヤか亜弓を後継者にするため、二人を指導していく…というのが話の本筋で

紅天女』の上映権が欲しい『大都芸能』の若社長、速水真澄もそこに加わっている。

 

面白いのが、驚異的な速度で亜弓に追いつくマヤの才能。マヤは感覚として演技を掴むタイプで、亜弓は身体的努力で演技を体に覚えこませるようなタイプ。マヤは亜弓の美貌や芝居をみて卑屈になったりしているが、亜弓はマヤのもつ『努力では手に入らないもの』に嫉妬する。

亜弓が意地悪や卑劣な手段をとる人間ではないので、見ていてほっとする。

 

漫画の中でたくさんの物語も楽しめるのもいい。

たけくらべ』や『真夏の夜の夢』『女海賊ビアンカ』とか。他にもたくさんの物語が読める。

恋愛要素もあり、マヤを巡って同じ役者仲間の桜小路くんと、速水さんが対立している。

マヤと速水さんは年の差が11あるらしく、そこがわりと強調されているのが古めかしくてちょっと面白い。今の時代11の年の差は珍しくないけれど、年が離れているだけでこんなにも躊躇ったり、自分の気持ちを疑ったりするんだなぁ。

面白いのは、女性陣はあまり年の差を気にしていないところ。速水さんの様子ですぐに気付き、さほど疑わないし、受け入れる。男女で差があるのは面白いなぁ。

 

マヤの間抜けさに呆れたり同感したり、速水さんの優しさにきゅんとしたり、亜弓の情熱におののいたりする。

読むのは大変だったけど、読み返したくなるし、ファンが多いのもかなり納得の作品だった…正直コミックほしいな〜。

 

余談ですが、速水さんのこのシーンはさすがに笑った。

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あと桜小路君、で検索すると、キモい、と出てくるのが面白かった。普通のいい人って感じです。